世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

【小説】Scream

「一緒に住まない?」

彼にそう誘われたのは今年の3月。大学生だった彼が社会人になるタイミングでした。

同じ大学のいっこ上のサークルの先輩。よくあるパターンだけど優しくてとっても大事にしてくれる、私にはもったいないくらいの相手です。断る理由なんてありません。

新しい季節を迎えるこの時期、手頃で良質な物件など残っているわけもなく、必死で探したそのアパートは築35年。私鉄の最寄り駅から徒歩15分の新興住宅街に、そこだけ取り残されたようなレトロな雰囲気を醸していました。
それでも端っことはいえ都内だし、駅まで行けば都心へのアクセスも良好で4月から社会人の彼にも負担のかからない物件で私はすぐに気に入りました。まぁ、彼と一緒ならどこでもね。


私がそれに気付いたのは引っ越して二日目の事でした。夜中にふと目が覚めた私はまだ解かれていない荷物と隣に眠る彼の顔をかわりばんこに見つめて、ほんとに始まってしまったこの生活の先に思いを巡らせていました。が、ふと耳を澄ますとなにやら聞こえてきます。どうにも気になった私は布団から出てそっとカーテンのすき間から外を覗いてみました。

狭い町にひしめくように建てられた住宅は手を延ばせばすぐに隣の家に届きそうです。自分の家はアパートなのでさすがにそこまでではないけれど、密集した家のおかげでそれがどこから聞こえてくるのか見当がつきません。

「猫の声?……いや、違う赤ちゃんの泣き声だ」
聞こえてくるのは激しく泣き叫ぶ赤ちゃんの泣き声です。恐らくこの中の一軒に生まれたての赤ん坊がいて夜泣きをしているのでしょう。私は少しほっとして、『お母さんて大変だな』なんて思いながら幸せなベッドに戻りました。

それからも、何回か夜中に目を覚ますと必ずと言っていいほど赤ちゃんの泣き叫ぶ声は聞こえてきました。それが何時に目覚めても聞こえてくるので、『もしかして一晩中泣いているのではないか』と少し心配になりました。それで一度は外に出てその家を探してみたのですが、どの家も窓に灯りは見えずとうとうそれがどこかは分からずじまいでした。

次の日の朝、彼の出勤前の食卓でなんとなくその事を話してみました。

「ねぇ、あのさ、夜中にいつも赤ちゃんの泣き叫ぶ声が聞こえるんだけど気付いた?」
「あー、そう言えばこないだ夜中便所行くとき赤んぼの泣き声聞こえたなぁ。」

よかった。彼にも聞こえてたんだ。って少しほっとしながら、私は最近気付いたことを言ってみました。

「あのね、それがさ、赤ちゃんの泣き声は聞こえるんだけど、お母さんがあやす声とか全然聞こえないんだよね。いつも赤ちゃんだけが泣き叫んでるの。」
「そうなのか?でもまぁ、逆にそれってお母さんがヒステリックになってるわけじゃないってことだから大丈夫じゃね?ほんと、母親って大変だな。」

のんきに言いながらコーヒーを啜る彼を見ながら、なるほど。そういう考え方もあるんだな。となんとなく納得して、その話は終わりました。


ある日のこと。その日、私は珍しく昼間の講義がお休みだったので、一人で溜まった家事を片付けていました。お昼を食べて夕方からのバイトの為にお昼寝でもしておくか、とベッドに横になった時、例のあの赤ん坊の泣き叫ぶ声がまた聞こえてきました。

「えっ?」とベッドから飛び起き外に集中します。
まるで何かに怯えるような、正に火がついたように泣き叫ぶ声に思わずベランダに飛び出し辺りを見渡しました。赤ちゃんの泣き声は聞こえるけど……やっぱりママのあやす声も叫ぶ声も何も聞こえない。私はあかんぼが泣き叫ぶ声に耳を塞ぎながら部屋の隅に縮こまる母親を想像して不安になり、玄関に向かったところでふと、自分に何ができるのか、行ってどうするのかと思い直しドアノブにかけた手を離して部屋に戻りました。そしてそのまま外の泣き声を遮断するように布団に潜り込んだのです。

その日の夜遅く昼間にあったことを彼に話しましたが、やっぱり彼も同じ意見でした。

「うーーん、あかんぼなんて泣くのが仕事だし実際に母親が何かしてるなんて確証はないしな。俺らがどうにかできる問題じゃないよ。」
「そうだよね。気にしすぎだよね。」


それからも度々赤ちゃんの泣き声は聞こえましたが私はなるべく気にしないように努めそのうち自分の就活の忙しさから自然と忘れていきました。


「就職おめでとー!」
「それから、一緒に暮らし始め一周年おめでとー!」

厳しい就職戦線をなんとか乗り切り、ギリギリのところでやっと希望の企業に就職が決まりました。4月から私も社会人です。

「いやー、でもほんとにきつかったよぉ。思ったより苦労しちゃった。」
「これで俺もちょっとラクできるな(笑)まぁ、もし就職できなくても永久就職って手もあったけどな。」
「えっ??ちょっと、私が就職決まったからそういうこと言うんでしょー」
「あれ?バレた?うそうそ。でも一年間あっという間だったな。ま、これからもよろしくな」

奮発して買ったワインで乾杯しようとしたその時、聞き覚えのある声に私は思わず手を止めました。

「ちょっと待って。」
「どうした?」
「うん。また泣いてる。ほら、声聞こえるでしょ?」
「あぁ、お前がずっと気にしてた泣き声か。そう言えば最近は気にならなかったな。」
「うん。私も忙しかったし、夜も疲れてぐっすりだったから。それにしてもほんとにお母さんて仕事もラクじゃないね。いくらかわいい我が子でもあれだけ毎日のように泣かれたらノイローゼになっちゃうかも。あれ?どうしたの?」

私は話しながら彼の顔が急に真顔になった瞬間を見逃しませんでした。なになに?なんなの?

「……あ、あのさ、俺……今思ったんだけど……」
「な、なによ。怖いよどうしたの?」
「あのさ………」
「う、うん………。」




「あの泣き声、いつまでも赤ん坊のまんまじゃね?」






※【小説】群生のルール前編
http://funkorogashi-blue.hatenadiary.com/entry/2016/12/11/161628
※【小説】群生のルール中編
http://funkorogashi-blue.hatenadiary.com/entry/2016/12/11/182424
※【小説】群生のルール後編
http://funkorogashi-blue.hatenadiary.com/entry/2016/12/13/031114

おなかすいたのうた

おーなかすいたよー おーなかすいたよー
おなかすいたよーー
お腹と背中がくっついちゃうよ

いやいやつかないよー そんなわけないじゃん
いやいや知ってる 知ってるよ ものの例えだよー
あぁそうかーそうだよねーごめんごめん

おーなかすいたよー おーなかすいたよー
おなかすいたよーー
何を食べよっかな食べたいかなぁ
カツ丼とか?カレーとか?焼肉とか?

いやいや今朝だしー(朝なのかいっ)
たまにはおしゃれなBreakfast
おしゃれと言えばあれだよね。あれしかないよね。
ってかあれしか知らないよねぇ

エッグベニッ、エッグベネャ、エッグベネャディ
言えない 言えないよねーおしゃれすぎるよねー
もういいや納豆ご飯食べるよー
納豆には卵の黄身と長ネギとのりを入れるタイプだよ これがベストマッチングなんだよー

あぁ、でも今外だからぁー
牛丼屋さんに行かないとー 納豆は食べられないよ

おーなかすいたよー おーなかすいたよー
おなかすいたよーー
朝目が覚めたらもうお腹空いてるタイプだよー
朝食はしっかり食べようねー

あーおなかすいた なに食べよっかなー


結局今朝もコンビニのパンだよー



コンビニのパン食べたけどまだお腹空いてる(T-T)

結局のところ……(後半)

前回の続きです。クレームを入れてきたお客様に営業所の電話番号を教えた後です。

そのあと私はすぐに営業所に電話して「今この間の方がいらして、こういうわけで、電話がいくと思います。」と報告しました。その日営業所に戻ってから特に何も言われなかったので本当に電話が入ったかどうかわかりません。ですが、すぐに遅れないための策が成され、その後極端に遅れることはなくなりました。


この一連の話はその他の役所の送迎担当の耳にもすぐ入り、私は何名かに「苦情受けて大変だったんだって?仕方ないじゃんね。うるさい人いるんだよ。」と言われました。もちろんその方達は私を心配して気にするなと言ってくれているのでありがたいのですが、私が最初に不満に思ったのはお客様じゃなくて会社に対してでした。

誰だって、早くに用意して出てきてるのにバスが時間に15分近くも遅れて来たらいくら無料バスだとしてもイライラしますよね。だから私は初め、あのお客様の言うことは、ちょっと極論ぽいですけどごもっともだと思ったので素直に謝りました。
2回目の時はさすがにちょっとイラッとしましたけどね。昨日の今日ですぐ改善できるか!って。

まぁ、でも道路が渋滞してるからとか、朝の一本目は営業所から持ってくるからとか、そんなのお客様には関係ないですからね。サービス業ってのはそういうもんだと思ってますから。

最初にクレームを受けた時、多分『あぁ、またいつものクレーマーだからほっとけばいいや』って気持ちがあったんじゃないかなって思ったんですよ。だから具体的な策を取らずにまたお叱りを受ける事になったんです。だからあのお客様のことを『うるさい客』とは思ってはダメなんです。道理は通ってますから。現にその後に細かい対策が練られ、今は遅れることも少なくなってるのですから。

でもそのあとの『車は譲り合いだろ!』って怒ってきたじいちゃんにはムカつきましたけどね(笑)
思わず『おいっ!じじい!お前私が来る前からそこにいんだろ!譲り合いって言うならほんのちょっと前に出すぐらいやってくれや!すぐどくわ!』って頭の中で毒づいてましたから。口が悪いのは私の出身地の方言ですよ(笑)


その後、朝イチ便もほとんど遅れることなく到着できるようになりました。あれからもあのお客様はほぼ毎回バスを利用されます。でも今は朝「おはようございます」ってあいさつして、降りる時は「ありがとうございました」って言ってくださいます。相変わらず淡々とした口調で。やっぱりただ遅れることに納得がいかなかっただけで、別に理不尽なクレーマーさんではなかったんです。

そしてそして、相変わらずあのお年寄りはバスのスペースに軽くかぶせて車を停めてます。でも、私が発車しようとすると車を前にずらしてくれるようになりました。なるほど、あれがあのじいちゃんの言っていた『譲り合い』なんだな。

私の最初の一言が、あのおじいさんには「ちょっとそこどいてくれない?」に聞こえてしまって、腹が立ったんだな。申し訳ない。

結局のところ、虫の居所が悪ければちょっとしたことで腹も立つし、言い方が悪ければ誤解も与えてしまうけど、心底性格の悪い、意地くそ悪いヤツなんて世の中にはほんの一握りなのかもしれないなと思った出来事でした。


ま、それでも反りの合わないヤツってのはいるからイライラはするだろうけどね(笑)

それより疑問なのは、あのお客様が毎日のように役所に来る理由ですわ。何をしてる人なんだろう。もうちょっと打ち解けられたら聞いてみよっかな。

結局のところ……(前半)

先日、こんなことがありました。

私は仕事で、ある市役所の送迎をすることがあります。市役所が建て替えをする間、最寄り駅↔仮庁舎の短い距離を送迎する無料バスです。

先月、GW空けから始まったこのお仕事。やっぱり市役所の送迎ってことで、ほんとにちょっとしたことで市民のありがたいお言葉が役所に届いてしまうのでけっこう気を使います。

私たちは市の職員ではなく、市から委託されてこの業務を行っています。朝一番のバスは営業所から車を持って行くのですが、途中とても混む道があって時間が読めません。早く着きすぎても、長い時間駅のロータリーに停車させていくわけにもいきませんから、営業所を出る時間て調節が難しいのです。

その日は送迎バスがスタートした二日目。金曜日でした。私が担当したのですが、「今日は書類を提出しないといけないから遅れてもいいから時間通りに出発して。」と言われたので定時に発車。案の定途中混んだので駅には13分も遅れてしまいました。

バス停には数名のお客様がいらして、私は心なしか険しい顔に見えるそのお客様方に遅れた理由とお詫びをしてすぐ出発しました。みなさん文句も言わず、降りる時は「お世話様」なんてお礼まで言ってくださって、ほんとにほっとしました。ところが……

仮庁舎を出発し駅に着くと、バスを止める赤枠に半分被って自家用車が停まっていましたがとりあえずすぐ後ろに斜めに停めてお客様を降ろしていました。すると、一番最後に細身で神経質そうなお客様がいらして私に向かって、「朝は何時に来るの?30分だよね。なんで遅れたの?」とおっしゃいました。以下その時の会話です。

私「途中渋滞しておりまして……」
客「私30分に来たんだけど35分になっても来ないし、本当に来るかわからないから歩いて行ったんだよね。あのさ、これって○○(会社名)が市から委託されて運行してるんでしょ?ってことはさ、これは無料バスだけどそちらはお金もらってるって事だよね。そんなにいい加減でいいの?結局何時に来たの?」
私「渋滞にはまってしまいましたので今日は40分を過ぎてしまいました。」
客「じゃあ今度から40分に来ればいいの?」
私「いえ、時間は30分ですので」
客「(かぶせて)そうだよね。じゃあ間に合うようにどうにか考えればいいんじゃないの?時間を変えるとかさ。また利用したくてもこれじゃあ乗れないよね。この話は誰にすればいいの?」
私「今回の事は私が責任を持って上の者に伝えます。ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」
客「あ、そう。この次も改善されてなかったら私直接話をさせてもらうから。」

とても冷静な淡々とした口調が余計に胸にグサッときました。が、気を取り直して次のお客様をお乗せして、今度はバスのスペースに停まっていた車に、ここはバスのスペースなのでもう少し前に出てくれないかとお願いに行きました。奥さまを乗せたご老人でした。すると……

「あのね、私もう20年もここに車停めてんだよ。それをさ、急に赤く色塗って勝手にバスが停まるとか言われてもさ、そんなの譲り合いじゃないのか?…………」最後の方はもうめんどくさいので聞き流してました。結局私がバスをバックさせて発車しました。

営業所に帰ってから最初の件を報告すると、「あー、そうか。まぁ仕方ないんだけどねぇ。そしたら朝、ちょっと早目に出ちゃっていいからさ。」とだけ言われました。

そして週が空けて月曜日。出庫の時間より10分早く車を走らせました。すると、月曜日だからかなんと前回よりもっとひどい渋滞。結局金曜日と同じ時間に着いてしまいました。とりあえずこの間の方はいないなって確認してほっとしたのですが、仮庁舎からのバスに乗っていました。

駅で降りるときその方は私に「あのさ、この間意見を言わせてもらった者だけどさ、改善する気がないみたいだから直接上司と話をさせて。」と。何を言っても聞いていただけないので仕方なく営業所の電話番号を教えてあとは係長に任せました。


※長くなりそうなので後半に続けます。

湊かなえさんの『リバース』を読みました。

※内容には触れてませんが、何にも知りたくない!という方は読まない方がいいかもです※


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たった今湊かなえさんの『リバース』を読み終えました。珍しくそのまんまストレートなタイトルになったのはこの作品にとても衝撃を受けたからです。


私は本の虫には到底至りませんが、本を読むのが好きです。遡れば小学生の頃、よく学校の図書室で江戸川乱歩の『少年探偵団シリーズ』を借りて読んでいました。このシリーズは確か40巻以上あったと思いますがほとんど読破しました。
あのおどろおどろしい不気味な感じが小学生ながらとても好きでした。

そのあとは赤川次郎や西村京太郎の十津川警部シリーズ等の王道を経て一時ホラー小説にはまり、あとはたまに本屋で面白そうな本を気まぐれに買って読んだりしてました。

数年前『植物図鑑』を読んで有川浩さんの作品にハマり、それから『告白』を読んで湊かなえさんにどっぷりハマりました。


私は、映画でも小説でも、見終わったあとなんとも言えない後味の悪いなんにも救われないような気持ちになる作品が好きです。

映画ではブルース・ウィリス主演の『シックスセンス』やブラッドピット主演の『セブン』なんかが思いっきりツボでした。特に『セブン』のあの終わり方ったら……気になる方はTSUTAYAへGO!


『告白』は映画になった時とても気になったのですが観に行けず、原作を買って読んでみたらあなた!もうなんなのってくらい最初から最後までずっと暗くて教師の狂気が恐ろしくて、そして最後の最後にどーーーん!みたいな。これと『悪の教典』はヘタに読んだら病みます(笑)

湊作品は他に『少女』『母性』等読みましたが(夜行観覧車はまだ読んでません。)告白に比べればインパクトがイマイチでちょっと物足りませんでした。

そして今回ずっとスネ夫に薦められて「早く読め~早く読め~」と念仏を唱えられながらもなかなか読み進められなかった『リバース』。

今ドラマでやってますよね。もうすぐ終わりそうですけど、第一回目の放送をながら見してしまって、そっから断片的に見てたのであんまり内容が入ってなくて、小説を読み出しても最初の方はドラマで見たところだし盛り上がりに欠けていた、ってのが読み進められなかった理由です。ですが、いざ読み始めると、これがやっぱりおもしろい。

湊作品にしてはそれほどの意外性もなくゆるゆると進んでいくなぁと思ったけど、『いやいや、この人がこんなもんで終わるわけないでしょ』と疑いと期待を込めてダラダラと読み進めていたある日、家族が見ていたドラマをチラ見したら決定的だと思われる事実を先に知ってしまいました。ショック!!

これはヤバイと思って一気に最後まで読んだわけですが………もうね、やっぱり湊さん、あんたすごいわ。まだあと2回くらい話が残ってたから、今出てくる事実は言っても序の口でしょ。なんて思ってたらやっぱり。いや、予想を上回る結果に、今『うわぁぁぁぁぁ………』ってなってます。


私は原作厨です。今回のドラマは原作にはない設定があったり話がちょっと複雑にしてあったりしてますが、原作は割りと淡々と、いつもみたいに話があっちこっちいったりせずに解りやすく進んでいきます。なのでやっぱりドラマを見た後にでも原作を読んでみることをお勧めします。

ドラマを楽しみに見ている方や原作を読んでみようと思っている方もいらっしゃるので内容には一切触れませんが、湊作品のファンの期待を裏切らない結末だと思います。伏線の張り方と回収の仕方が素晴らしい!これから作品に触れてみようと思う方もぜひ!

さて、次は何を読もうかなぁ🎵

あーあ。ゴロゴロしてたら自然と健康的に痩せていくとか、そんなダイエットがあればいいのになぁ。

キレイになりたい。ナイスなバディを手に入れたい。女性なら一度は思った事があるでしょう。私ももちろん例外ではありません。

私は人生において痩せていた時期がありません。体重が40Kg台なんて成長過程で通過しただけです。それも小学校の時に。

20歳を過ぎてお年頃になるとなんにもしなくてもそれなりに痩せたりしましたが、母親譲りの二の腕だけは、まるでカスタマイズされたかのように太かったのでちっとも痩せてみえなかったし、体重もお年頃の女性の口からは言えないくらいでした。しかし私はそれを自分では『デブ』と呼ばずに『ゴージャス』と呼んでいました。

30歳を過ぎた頃、さすがに『ゴージャス』と呼ぶのもムリが生じるくらいに成長した私はいよいよダイエットを始めます。
大体根性なしの口だけ女がダイエットなんか始めたって続くわけなかろうと思うでしょう。フフフ…。それが私、根は負けず嫌いなもんで、一度決心して始めた事は意外と続いたりするんですよ。

もちろん失敗したダイエットもありますが、今日は私が一時は成功したダイエットをいくつかご紹介します。


その①【動物性タンパク質制限ダイエット】

これはある高校のダイエット部がテレビで紹介していたダイエットです。

※ルール※
・肉、魚、卵(魚卵含む)の接種を1日250gに制限する
・その他の野菜類や海草などはいくら接種してもかまわない。
・ご飯は普通サイズのお茶碗に軽く一杯
・最初の1ヶ月は甘いもの(果物も含む)やお菓子は禁止。ただし1ヶ月を過ぎたら制限なく食べてもよい。

これだけです。
テレビでダイエット部の顧問の先生が「1ヶ月過ぎたら甘いものも制限なく食べていいけど、まぁそれほど食べたいと思わなくなるわよ。」と言ってましたが、これがほんとなんですよ。私甘いものって
それほど好きじゃないんですけど、さすがに最初の1ヶ月はアイスとかまんじゅうとか、普段そんなに食べないのに、ダメって言われると食べたくなるってあのやっかいな心理で『チョコパフェ食べたい!きーーっ!』ってなってましたが、確かに1ヶ月我慢するとそれほど食べたくなくなるんですよね。

このダイエットは、人間が1日に必要な分だけの動物性タンパク質を摂取し、余分に食べないって仕組みになっていて、必要な分の栄養を補えれば身体がそれ以上欲しなくなるそうです。

事実私この方法を半年以上続けましたが見事に苦もなくやせました。ところが、やっぱり外食するとつい食べちゃってそのうちうやむやになって終了。


その②【キャベツダイエット

これはちょっと流行りましたよね。

※ルール※
・毎食前に丸4分の1の量のキャベツをノンオイルドレッシングで食べる。
・キャベツに輪切りのきゅうりを混ぜてもおっけ。

これだけです。ちょうど始めたのが春キャベツの時期だったのでしばらくはおいしくいただけました。
ただマジメに毎回4分の1のキャベツを食べると毎日キャベツを買わないといけなくなるので、どんぶり一杯の量にしました。

これもね、半年以上続けましたよ。誰かの家にお邪魔するときもでっかいタッパにキャベツを入れて持っていきました。ほんとにね、どんぶり一杯のキャベツを食事の前に食べると、すぐにお腹いっぱいになっちゃうんですよ。お昼はキャベツと春雨ヌードルで足りましたから。

これは、歯応えのある野菜を良く噛んで食べることで満腹中枢を刺激して食事の量を減らせるそうです。キャベツは胃にも優しいですしね。

結果はやはり大成功。周りにも「なんか痩せたね」って言われるほど変化がありました。ところがね、やっぱり飽きるんですよ。キャベツにではなく、ドレッシングに。やっぱりノンオイルっておいしくないんですよね。いろいろ試しましたけどね。それでキャベツ食べるの辛くなっちゃったの。一番美味しかったのはひきわり納豆にポン酢を混ぜたやつでした。


その③【ロングブレスダイエット+体幹トレーニング】

※ルール※
・お風呂に入った時、もしくはお風呂上がり、寝る前に体操をする

一番最近行ったダイエット法です。ご存じ三木良介氏考案の『ロングブレスダイエット』のちょっとだけ違うバージョン。捻りを入れたやつと、リンパマッサージ、体幹トレーニングの三本立て。

当時Mのマークのバーガー屋さんで働いてまして、制服が今のあのジーンズに変わると聞きまして、これは一大事だと。キツキツのジーンズにシャツをinするとか、そんな辱しめ耐えられないって事で一大決心をしましてダイエットを始めました。

これが一番長く続いて、1年以上。少しずつゆっくりいい感じに痩せていきました。この方法は太ももも痩せるんですよ。初めて着たい服を自由に選ぶ喜びを知りました。うそです。それはおおげさ。

でもほんと、毎日毎日寝る前にちゃんとやってましたね。我ながらよくやったなーって思います。が、ある日久しぶりに風邪引いて寝込んじゃいまして、それで何日か休んだのがきっかけでやめてしまいました。

このダイエットのすごいところは、リバウンドしにくいって事です。他の2つの方法は、やめたらすぐに戻ってしまったのですが、この時だけはそのあとしばらくはどんなに不摂生しても全然太らなかったです。思いついた時だけでもやればよかったなぁ。


さて、長くなりましたが以上がけっこう続いて効果も現れたダイエット法です。全部に共通して言えるのはどれもちゃんとやるとその……お通じがとても良くなるって事です。やっぱり大事ですね。

お通じが良くなるって言えば通販でお馴染み『熊笹茶』ですね♪あのCMでたくさんのお年を召した、かつてのお嬢様方が「もうー、毎朝自然にどっさりです。うふふふふっ」とか言ってますけど………ばばあのう○こ事情なんか聞きたかねえーよ!!って思っちゃうの。自分もばばあなのに。うふふふっ



ばばあの顔面ゴーゲバゴー!!



みなさんも、お試しあれ♪

幸せのぽかぽか太陽

最近暑くなってきました。
仕事してても外での作業をするとすぐに汗かいちゃいますね。

私のお仕事は朝アホみたいに早い時間に1回仕事を終えると次のお仕事まで一時間ほど空くときがあります。そんなときは次の仕事まで休憩室で朝ごはんを食べたりソファにごろっとして仮眠を取ったりするのですが、これがとても気持ちいいんです。

暑い外から休憩室に飛び込んで冷房をかけて、テレビを見ながらまったりします。部屋が涼しくなってきたところでソファに仰向けにゴロッとして、「あ"ーーーっ」っておっさんばりにのびをするのが気持ちいい♪

この部屋は日当たりがとっても良くて窓から明るすぎるほどの日差しが入ってくるので、カーテンを引いてても狭い部屋に置かれたソファの半分は日差しにさらされます。

これがまたポカポカで気持ちいいんですよー。
外で太陽に直に照りつけられるとじりじりと暑いだけなのに、なぜだか窓ガラス越しの日差しってポカポカで気持ちいいんですよねー。なんでだろ?間にガラスとカーテンを挟んでるからじりじりギラギラ➡ギラギラ➡ポカポカって和らいでいくのだろうか?

うーーーん。気持ちいいな。眠い。
次の仕事までちょこっとあるから少しだけ目を瞑ろう。おやすみなさーい



あったかくてうれしいな あったかいの大好きさ
あったかくてありがとう 温暖ありがとう
明日は今日よりも あたたかくなればいい

もう凍えない もうつらくない
もう凍えない もうつらくない

あったかい あったかい あったかいいなー