世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

夢と記憶について

こんにちは。あるいはこんばんわ。SPY×FAMILYにハマっているふんころがしでます!!

今日は夢にまつわるちょっと不思議なお話を。

 

皆さん、『既視感』って体験した事ありますよね。『デジャブ』とも呼ばれますが、初めて体験した事柄にも関わらず以前どこかで体験した、でもいつどこで体験したかわからない、あるいは夢で見たような気がすると感じるあの現象です。

 

既視感のメカニズムについては諸説あるそうですが、過去に体験した、またはそれに類似する体験をしたけれど記憶に残らなかった事柄が、同じような場面に遭遇した時ふと思い出された事で「あれ?なんかこの場所知ってる」とか「これ、夢で見た気がする」となるというのが実の所のようです。

 

私もつい先日ありました。

心霊大好きっ子クラブのワタクシ。いつものように大好きな心霊系YouTuberが廃旅館を探索する動画を見ていて『あれ?』って思ったんです。

『この家、夢で見た事ある。』

って。それはある部屋へ向かう為に階段を登って廊下に出るシーンだったんですけど、撮影者の目線で階段を登って行く感じとか、登って正面の窓ガラス、左右に伸びる廊下、部屋の配置を見た時『この家こないだ夢で見たな。』ってなったんです。

ただ、私が見た夢では部屋に入るとすぐに二段ベッドが置いてあってそこに子供用のバッグなんかが引っ掛けてあったんですが、動画内では何も無いガランとした部屋でした。

でもね私が体験したこの感じ、これももしかしたらずっと前に見た心霊動画の似たような家の記憶なのかもしれないなって思ったんです。『絶対夢で見た!』とは確信持てないんですよね。

デジャブってそんなものなのかもしれないって思いました。

 

さてここからが本番です。前フリ長いでしょ。しかもこれからお話するのは夢に纏わる不思議な体験で、デジャブとはちょっと違うので前フリにもなってないです。さて。

 

これはまだスネ夫が家にいる頃なんで結構前の話なのですが、夜寝てた時の事です。朝早い仕事ですし、家族で一番先に布団に入ることが多くて、その日もいつの間にか寝落ちしてたんです。で、夜中にふと目が覚めた。

私の寝てる部屋はリビングのすぐ隣で、ドアの隙間から明かりがもれてて家族の話し声が聞こえたんです。まだみんな起きてんのかぁ~なんて思いながら布団から起き出してドアを少しだけ開けて覗いたんですね。

そしたら部屋にいる魔王がトイレに入ってるスネ夫に「お~い、腹大丈夫か?」って聞いてて、スネ夫がトイレから「あー、なんか最近腹の調子悪いんだよね。」なんて答えてる。

で、隣にある洗面所にいるのび太もドアの隙間から「大丈夫?」なんて感じで、3人で話しているのが見えたんですよ。

スネ夫の具合が気になりながらも眠いもんでそのまんま布団に入ってまた寝たんです。

次の日仕事が終わって夜スネ夫に「あんたそう言えばお腹の具合大丈夫なの?」って聞いてみたら、スネ夫が不思議そうな顔して「お腹?全然大丈夫だよ。なんで?」って言うんですよ。

「えっ?だって夕べ夜中にあんたトイレに入っててお腹の調子悪いって魔王に話してたでしょ?」って聞いたら「何それ?そんな会話してないよ」って言うんですよ。「えっ?うそだ。夜中3人で喋ってたよね。のび太洗面所にいてさ」って言ったら「いやいや、夕べは俺バイト終わって帰ってから誰ともしゃべってないよ。」って言うんです。

こんなことってあります??だって私確かに夜中見たんですよ。3人が会話してるとこ。部屋の明かりも煌々と点いてたし、いつものリビング、いつもの家族、いつもの風景を見てるんですよ。ハッキリと覚えてるんです。だからスネ夫に否定されてまさに『狐につままれた』ような感覚に陥りました。

ただ、よくよく考えてみると確かに不自然な所はあったんですよね。

家族の話し声を聞いて私が扉を開けて覗いてる間、リビングにいた魔王も洗面所にいたのび太も1度も私の方に振り向かなかったんですよ。まるで気付いていなかったんです。

それに私自身も我が家の狭〜いリビングを覗いてるのになんか遠くから見ているような感覚があったんです。部屋すぐ隣なのに。

 

で、一番不思議なのはこれから。

スネ夫に『そんな会話してない』って言われて私が見た光景は夢だったんだと気付いたその瞬間にそれまで頭の中にハッキリと残っていたその風景と記憶がどんどん薄れていったんです。

私の拙い文章力じゃ上手いこと表現できませんけど、夢だと認識した途端に撮影したてのキレイなカラー写真がどんどん古ぼけてセピア色になっていくような、ほんとにそんな感じで現実から夢に変わっていったんです。

人が目覚めた時夢の内容をすっかり忘れてしまっているのは、夢と現実がごっちゃになって生活に支障をきたさないように脳がわざと記憶を消しているからだと言います。私はその脳の記憶除去作業を起きていながらに体験したのかもしれません。

デジャブとはまるで正反対の脳の働きですが、なかなか貴重な体験をする事が出来たなと思っています。

 

追記:仕事が休みの今日、布団でゴロゴロしてたらのび太が慌てて「もしかしてバイトのTシャツ洗ってない??」って言ってきて、「時間がない!」などと言いながら洗面所でバイト着をファブってドライヤーで乾かしてる音を相変わらずゴロゴロしながら聞いていたら、「あれ?この光景、前にも見たことがあるぞ?まさにデジャブだ!」と思ってのび太に「なんかこの光景見たことがある気がするんだけど」って言ったら「あるよ。前にも。」と言われてしまいました。ごめんよ。