※内容には触れてませんが、何にも知りたくない!という方は読まない方がいいかもです※
たった今湊かなえさんの『リバース』を読み終えました。珍しくそのまんまストレートなタイトルになったのはこの作品にとても衝撃を受けたからです。
私は本の虫には到底至りませんが、本を読むのが好きです。遡れば小学生の頃、よく学校の図書室で江戸川乱歩の『少年探偵団シリーズ』を借りて読んでいました。このシリーズは確か40巻以上あったと思いますがほとんど読破しました。
あのおどろおどろしい不気味な感じが小学生ながらとても好きでした。
そのあとは赤川次郎や西村京太郎の十津川警部シリーズ等の王道を経て一時ホラー小説にはまり、あとはたまに本屋で面白そうな本を気まぐれに買って読んだりしてました。
数年前『植物図鑑』を読んで有川浩さんの作品にハマり、それから『告白』を読んで湊かなえさんにどっぷりハマりました。
私は、映画でも小説でも、見終わったあとなんとも言えない後味の悪いなんにも救われないような気持ちになる作品が好きです。
映画ではブルース・ウィリス主演の『シックスセンス』やブラッドピット主演の『セブン』なんかが思いっきりツボでした。特に『セブン』のあの終わり方ったら……気になる方はTSUTAYAへGO!
『告白』は映画になった時とても気になったのですが観に行けず、原作を買って読んでみたらあなた!もうなんなのってくらい最初から最後までずっと暗くて教師の狂気が恐ろしくて、そして最後の最後にどーーーん!みたいな。これと『悪の教典』はヘタに読んだら病みます(笑)
湊作品は他に『少女』『母性』等読みましたが(夜行観覧車はまだ読んでません。)告白に比べればインパクトがイマイチでちょっと物足りませんでした。
そして今回ずっとスネ夫に薦められて「早く読め~早く読め~」と念仏を唱えられながらもなかなか読み進められなかった『リバース』。
今ドラマでやってますよね。もうすぐ終わりそうですけど、第一回目の放送をながら見してしまって、そっから断片的に見てたのであんまり内容が入ってなくて、小説を読み出しても最初の方はドラマで見たところだし盛り上がりに欠けていた、ってのが読み進められなかった理由です。ですが、いざ読み始めると、これがやっぱりおもしろい。
湊作品にしてはそれほどの意外性もなくゆるゆると進んでいくなぁと思ったけど、『いやいや、この人がこんなもんで終わるわけないでしょ』と疑いと期待を込めてダラダラと読み進めていたある日、家族が見ていたドラマをチラ見したら決定的だと思われる事実を先に知ってしまいました。ショック!!
これはヤバイと思って一気に最後まで読んだわけですが………もうね、やっぱり湊さん、あんたすごいわ。まだあと2回くらい話が残ってたから、今出てくる事実は言っても序の口でしょ。なんて思ってたらやっぱり。いや、予想を上回る結果に、今『うわぁぁぁぁぁ………』ってなってます。
私は原作厨です。今回のドラマは原作にはない設定があったり話がちょっと複雑にしてあったりしてますが、原作は割りと淡々と、いつもみたいに話があっちこっちいったりせずに解りやすく進んでいきます。なのでやっぱりドラマを見た後にでも原作を読んでみることをお勧めします。
ドラマを楽しみに見ている方や原作を読んでみようと思っている方もいらっしゃるので内容には一切触れませんが、湊作品のファンの期待を裏切らない結末だと思います。伏線の張り方と回収の仕方が素晴らしい!これから作品に触れてみようと思う方もぜひ!
さて、次は何を読もうかなぁ🎵