世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

やっぱりこわい

どーも。ふんころがしです。

 

ちょっと前のことなんですけどね。

夜、近所で夕飯買って帰る途中、自転車で薄暗い電灯の灯る路地に入ったんですよ。両脇に並ぶ家の前には幅1mくらいの歩道があって、私は車道を走ってたんです。

そしたら数メートル先の歩道になんか結構な大きさの黒い塊が落ちてるのが見えたの。グシャッて感じで。で、車道にもなんか黒いものがポトポトって落ちてる。私咄嗟に『えっ?何あれ、〇体?』って思って。だって、私ホラー大好きっ子だからさ。

なになに?なんて動揺しながらも段々近付くソレ。

なんとなく漕ぎ足の速度を落として目を凝らしてよーく見てみると落ちてたそれ、コートを着た黒いスーツでした。

ほら、ウルトラマンに出てくる星人の放つビームにビビビ~って当たっちゃって蒸発しちゃった後に残った服みたいに、ほんとにあんな感じでヒトガタに落ちてたんです。セットで。

 

私ちょっとほっとして、『なんだ。服が落ちてたのか。びっくりした。とか言って服の中身入ってたりしてね 。』なんて思いながらよく見てみたら…………入ってました。ヒト。

仰向けにぐでっと動かず、男の人が倒れてました。

えっ??マジ???って思って自転車止めましたよ。さすがに。で、恐る恐る覗いてみたんですけどピクリとも動かないんです。そのヒト。声かけてみようか?とも思ったんですけど、やっぱり怖いのですぐに『なんだ。酔っ払って寝てるのか』ということにしてすぐにその場を後にしました。

 

で、路地を抜けて曲がって家までの直線道路。私ずっと気になっちゃって。

 

ほんとにただ寝てるだけだったのか?

ほんとは具合悪くて倒れてるんじゃ?

ってか実はほんとにタヒんじゃってる?

 

自転車を低速で漕ぎ続けながら、どうにも気になっちゃって。

もう夜で人通りもほとんどないから発見が遅れて手遅れになっちゃうんじゃないか、とか。

よく『都会の人は薄情』って言うじゃん。倒れてる人がいても誰も見向きもしない、とか。

誰か見つけてくんないかなぁ、とか。

 

あ、ここ都会じゃないし私都会の人でもないんだけどさ。

もう気になっちゃって気になっちゃって。で、何本目かの脇道を曲がってもう一度様子を見に行くことにしました。怖いけど。

 

確かこの路地だったなって振り返りながら、通行人誰もいないんだけど初めて通るフリしながらさりげなく曲がってみると……いたました。黒いカタマリ。

やっぱりいる!こわっ!……あれ?でも……さっきとなんか違うぞ??

一直線に近付いていくと、ソレ、寝返り打って端っこに移動してました。

 

やっぱり寝てたんか!!

心配して損したわ!!

風邪ひくぞ!!

 

はい。たったこれだけのお話なんですけどね。

私普段毎日のように心霊動画見て、怪談聞いて、暗い道とかわくわくするし、ウォーキングデッドとかCSIの解剖シーン見ながらご飯たべられるけど、ただ道端に寝てるだけの人見てすごい怖かったの。いや、『寝てる』ってわかればなんも怖くないけど、ほんの一瞬でも『タヒんでる??』って思った途端にすごい怖かったんです。

まぁ、それには理由があるんですけどそれは置いといて、現実になにか事件にでも遭遇してしまったらきっとトラウマになるくらい怖いんだろうなって実感した出来事でした。

 

幽霊より生身の人間の方がずっと怖いぞ!さらば!