世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

おもちゃのチャチャチャ

こんにちは。ふんころがしです。

突然ですが、語呂って言葉があります。
『言い回し』のことを言うみたいですが、『語呂がいい』とか『語呂合わせ』とか言いますよね。


ひとよひとよにひとみごろ
ふじさんろくにおおむなく
すいへいりーべーぼくのふね
おまえのかあちゃんでーべーそ


みたいに暗記するのに使ったり、あと言葉遊びで言うと昔からある数え歌とかリズムに乗って韻を踏むラップとか、聞いてて気持ちいいです。あ、最後のはふざけました。


ところでラップというとどうしても私は、ぶっとい銀とか金の鎖ネックレスをさげて、耳たぶだけじゃなく鼻や唇にまでピアスあけて、ダボダボの服着て、いっつも雨降ったあとみたいに濡れてる路地裏にたむろったイカついお兄ちゃんたちが、でっかいラジカセで爆音かけて「Yo!Yo!」言ってるイメージでなんか苦手だったんです。すごい偏ってて申し訳ない。でもねあるフェスでCreepy Nutsを見てからちょっと見方が変わりました。

ご存知ですか?Creepy Nuts。最近たまにテレビで見るようになりましたが、R-指定さんとDJ松永さんによる二人組のHiphopユニットです。こんな人達です↓↓↓


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このコンビ、二人ともすごいんですよ。
Rー指定さんはラップバトルで日本一、DJ松永さんは去年DJバトルで世界一に輝いてるんです。ライブではRー指定さんが無作為に選んだお客さんから単語を一人一つずつ6つくらい集めてその単語を入れ込んだ即興ラップ披露するんですけど、これがすごいかっこいいんですよ!ほんとに無理なく自然に単語がポンポン入っていくし言葉も聞き取りやすくて最後もバッチリ決まるんです。いや見事です。

で、さらにMCがめちゃくちゃおもしろいの。私の中のHiphopとか、ラップの人のイメージを覆すほど喋りはおもろいおっさんで。盛り上げもうまくて楽しいんですよ。

でもまだメディアの露出が少なめなので、こないだIPPONグランプリの観客にいたRー指定さんがネットで『あの長髪ヒゲ、誰だか知らないけど……』ってディスられてて笑いました。すごい人なんです!


あれ?何の話?Creepy Nutsを紹介したかったんだっけ??
違うわ。あれだ。『語呂』の話。


こっから本編ですよ。
あのね、言葉遊びなんかで単語に擬音をプラスして語呂よく表現することってあるじゃないですか。例えば

手裏剣シュッシュッシュッ
自転車リンリンリン
いもむしニョーロニョロ

みたいな感じです。

手裏剣+投げる音=手裏剣シュッシュッシュッ
自転車+ベルの音=自転車リンリンリン
いもむし+這う様子=いもむしニョーロニョロ

うん。なんかリズムがあって楽しい。意味も通じます。そしてさり気なくクロマニヨンズの歌が混じってます。でもね、こんな感じの言葉遊びでちょっと気になる言葉があるんですよ。皆さんも1度は聞いた事あると思います。はい↓↓↓


生茶でチャチャチャ』←これです!

あともう1つ

『フォカッチャ、チャチャチャ』←これ!

あのー、日本人て語尾に『チャ』って付くと思わず『チャチャチャ』って続けたくなっちゃう人種なんですか?これはもう民族性の問題なんですか?

しかもこの2つともなんか知らないけどしんみりと噛みしめるように言うんですよね。


生茶で……チャ、チャ、チャ」
「フォカッ……チャ、チャ、チャ、チャ」

なにそれ。チャチャチャって言ったら明るく元気に言いたくなりません?例えば世界バレーの時もジャニーズの新しいゴリ押しユニットが『日本!チャ!チャ!チャ!』って、なんか興奮して持ち上げたら後ろに座ってる人に迷惑かかりそうなビニール膨らませたみたいな応援グッズ持って言ってますよね。あれ?イメージで喋ったけど違う?そんな事より口が悪い?ごめんなさい。
それにさ、確か『チャチャチャ』って『明るく元気に』って音楽用語じゃなかったですっけ?これも違う?違うか。

しかしなんで『ちゃ』終わると『チャチャチャ』って言いたくなるんでしょうか。

で、思い付いたのがタイトルにもあります『おもちゃのチャチャチャ』です。
日本の古い童謡で、作詞はかの問題児?野坂昭如先生です。


おもちゃのチャチャチャ
おもちゃのチャチャチャ
チャチャチャおもちゃの
チャ!チャ!チャ!

と、チャチャチャがふんだんに使用されております。これ、元祖チャチャチャじゃないですかね?知らんけど。
確かに歌ってみるとノリも良くてまさに語呂がいい歌ですね。

でね、もしかしたらチャチャチャに意味があるんじゃないかと思って調べてみたんですよ。そしたらね、

『チャチャチャとはおもちゃのチャ、から取った調子を合わせる言葉で特に意味は無い』
って書かれてました。
意味、ありませんでした。


………………ないんかっ!!!


でもその言葉のリズムはずっと日本人の心の中に根付いてるんですね。だから『ちゃ』で終わる単語の後ろには思わず『チャチャチャ』と繋げたくなってしまうんだなぁ。

みつお先生みたいな言い方しちゃった。
そうだ。みつお先生と言えば、私の中だと穏やかで丸顔のドランクドラゴンの塚地さんみたいな人を想像してたんですけど、こないだやってた特集で見たみつお先生は細身で神経質そうな、結構なワガママおじさんでした。
それ見て私、こんなワガママおじさんに『〇〇なんだよなぁ みつお』とか言われても響かんよなぁと思ってしまった。みつお先生ファンの皆さん申し訳ない。


、と言うことでね、野坂先生には悪いけど、ここでチャチャチャの呪縛を解くべく、生茶とフォカッチャに続ける語呂合わせの言葉としてチャチャチャを超える言葉を考えてみました。

まずは生茶


生茶+飲む音=生茶をごくごくごく
生茶+注ぐ音=生茶をとくとくとく


生茶でパーティー
生茶でポンポンポーン!
生茶カイジ
生茶でチンチロリン
生茶で、んあ"あ"あ"あ"ぁぁ悪魔的だぁ!


次にフォカッチャ。

フォカッチャ+料理=フォカッチャ、アッチッチ
フォカッチャ+テンション上げ=フォカッチャ、わっしょいしょい!




…………………………辛い。辛くなってきた。

野坂先生ごめんなさい。
『ちゃ』で終わる単語に続けるのは『チャチャチャ』以外考えられないです。さすがです。

歌います。


あいわなだんすどぅゆーらいく
ちゃっちゃっちゃっ!

ではまた!失礼しました~!