世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

イルミネーションについて

世間ではクリスマスらしいですね。
子供が小さい頃はまぁ一応ツリーなんかも出して、クリスマスにはそれっぽい夕食を作ってみたりもしましたが、正直私はクリスマスとかどうでもいいんです。



イブとかただの水曜日だろ
正月はただの木曜日だろ
誰かが決めたルール
それにまつわるもろもろ
いらねえって俺は誓ったんだ




クリスマスのイルミネーションですか?都内で点灯式とか言って芸能人を呼んで大層な感じでやってますねぇ。カウントダウンして。オシャレなカップルとか意識高い系の女子とか潤んだ目で「きれー」とかやってますねぇ。

いや、やさぐれてはいないですよ。
確かにキレイですよね。でも私、テレビのニュースで見てて、ぼーっと『あれってほんとに芸能人が押したスイッチで灯りがつくのかしら?ほんとは芸能人がスイッチ押したタイミングで、見えない所に控えてるイルミネーション職人がスイッチ入れてんじゃないのかしら?』とか思ってます。

ちょっと郊外の牧場や遊園地なんかでもクリスマスだけでなくイルミネーションを売りにしてる所ってありますよね。夕方になると園内が一斉に色とりどりの光の絨毯に覆われたりして。

私もね、一度だけ見に行ったことがあるんですよ。イルミネーションでちょっと有名な某牧場です。夕方薄暗くなってくると高台にある小さな特設ステージで点灯式をやるんです。事前に選ばれたお客さんがスイッチを押すと、秘かに隠れているイルミネーション職人のおじさんが本物のスイッチを入れて眼下の広大な敷地に一斉に灯りが灯るんです。徐々に光の波が広がっていく様はほんとに美しかったです。(注:イルミ職人の話は定かではありません。)

スネ夫のび太も一面に煌めくイルミネーションに言葉もなく見惚れていました。口開けっぱなしで(笑)

広い園内を決められた順路に従って列をなして歩いていく。それぞれにテーマがあるみたいで、童話の一場面だったりカラフルな動物達がいたり。時々写真や動画を撮りながらたっぷり見て回れました。
いや、ほんとに見事でした。


と、その時は本当に思いました。
でもね。

私、イルミネーションてキレイだけどなんとなく虚しさを感じちゃったりするんですよ。例えばクリスマスの為に街の街路樹をクリスマスツリーのように電飾で飾り付ける。これはわかるんです。
でも広い敷地を電飾でいっぱいに派手に飾り付けるのって、なんとなくね、ムリしちゃってる感じが否めないのです。言うなれば普段は大人しそうな女の人が合コンに行くのに無理して派手なお化粧しちゃったみたいな。

人間も、虫と同じように派手な灯りに群がってしまう習性があるのでしょうか?
お客さんを呼ぶ側の牧場の立場からすると、年に一度の書き入れ時になるわけですよね。普段は普通の牧場ですから、そんなにたくさんお客さんが来るわけでもなく閑散とした園内が、一年に数ヶ月だけものすごいたくさんの人で賑わうわけです。そりゃ馬も牛もびっくりですよ。

もちろん毎年この時期のイルミネーションを楽しみにしているイルミファンの方もたくさんいると思います。だからこれは全くの私のひねくれた感想です。

私は人工的に、意図して飾られたド派手なイルミネーションより紅葉で飾られた山や自然によって作られた岩肌や流れ落ちる滝を見て心から『美しい』と思える自然の感性を持っていたいなって思うわけです。どこか遠くに出かけなくても近所の公園でもいいんですよ。そっちの方が落ち着けるなって思います。

ま、イルミネーションに素直に感動できる人は自然の景観にも感動できる人なんだと思いますけどね。
かく言う私は極端なインドア派なので休みの日はほとんど家から出ません。なんだそりゃ。




風に足をからませて月の雫のゼリーを
木の葉に包んだらそろそろ出かけよう
火星の春に咲く花をちょっと見に行こう
夜の中を二人ほうき星にまたがって行こう