世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

私が米津玄師を天才だと思う理由 理由編その4

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こんにちは!お久しぶりです。ふんころがしです。

みなさーん、パプリカ聴いてますか?いやー、とうとう米津さん子供にまで手を出してしまいましたね。あ、語弊がある。怒られる💦💦ちゃうわ。

えっとパプリカは2020年東京オリンピックNHKのイメージソングとして、5人組の子供たち『foorin』が歌う米津さんプロデュースの歌です。もう今や説明なんかいらないですよね。話題になってるし。

……私ね、実は子供たちが歌って踊るって、、、、
正直好きじゃないんですよねー。
なんかさー、歌って踊る子供たちって、ものすごい児童劇団臭があって、あの無理やりな笑顔といい、時折見せる大人びた作り顔といい、無邪気を装うあざとさがにじみ出ちゃってません?今私ものすごく敵作ってません?いやだってしょーがないじゃん。そう思っちゃうんだもん。

パプリカのMV配信がスタートした初日にパッと見て『あ、ムリだ』って思ってしまってそれから見てないんですよね。すぐ『無邪気で元気いっぱいでめちゃめちゃかわいいですー』って感じのコメント入ってたりして、マジか??って思っちゃって、あのねー、無邪気で元気いっぱいなのは、近所の公園の噴水の水浴びながらやたらハイテンションではしゃぎまくる幼児くらいなもんですよ。
とは言うもののね、歌って踊る子供たちを見て『かわいい』と思える素直な心っていうの?そんなものも持ち合わせられたらいいのになーなんて思ったりもしますよ(ホジホジ)

そう言えばこないだね、のび太ツイッターで拾ってきた米津玄師超難問イントロクイズっていうのをやってみたんです。

最初は歌の途中のウルトライントロ(イントロじゃないんだけど笑)。ほんとに歌の途中が0.1秒くらい流れてなんの歌か当てるんですけど、当たるわけないじゃん(笑)私10問中正解は1問でした。ちなみにのび太は4問当たったって。あいつすげー。

で、次はもっとマニアック。今度は米津さんの息継ぎの音を聴いて何の歌か当てるという(笑)
でもねー、これけっこう気持ちわかるんですよ。確かにね息継ぎの音聴こえるんです。そうするとけっこう萌えるんですよね。頭おかしいですよね笑笑
これ、好きな人にはあるあるだと思いますよ。

で、この問題全部で6問あって私、2問当てました(笑)すごくないです?
ちなみにのび太は1問だけ。ふふんっ


さてそろそろ本題に入ります。

私ね、歌って歌詞を重要視するタイプなんですが、
米津さんの詩の表現の仕方とか言葉選びがものすっごい好きなんですよ。そこがね、私がこの人すげーって思う第一の理由でもあるんですけどね。

歌だけでなくブログでも、けっこうだーーーーっって、つらつらーって書いてあるブログなんですけどその文章の表現が独特で大好きで、『あー、こんな文章が書けたらいいなぁ』って憧れちゃうんですよね。あんまり詳しく書いちゃうとまずいのでほんの少しだけ抜粋すると、例えば




『家の中で雨が窓を叩く音を聴くのが好きだ。人間としての機能が鈍っていても許される気がするから』

『心身ともに疲れているときは眠るに限る。必要なあれこれをなんもかんも後回しにして、願わくば目覚めたら小人が全て仕立てあげてくれていることを期待しながら眠る。』


こんな感じ。これくらいならコピっても大丈夫?ダメ?セーフ?ビビりすぎ?
あーでも米津さんの声で再生されるわぁ(笑)

いやこんなのほんの一部で、内容うんぬんじゃなくて表現の仕方、言い回し、言葉尻とかがたまんなく好きなんですよ。歌詞もね言い回しが絶妙で細かく語らずとも心情や背景の描写が見事だなーって思うんです。例えばね、

YouTube再生回数あっという間に1億回を超えてメガヒットになった『Lemon』ですが、あの1番のBメロの頭、


『きっともうこれ以上 傷つく事など ありはしないとわかっている』

この一文大好きなんですけど、これをね普通の人が歌詞にするとしたらたぶん

『もうこれ以上傷つく事なんて決してありはしない』
とか
『これ以上傷つくことなんてこれから先ありはしない』

みたいな言い方になると思うんですよね。そうするとこの歌の主人公がこれ以上ない辛い思いをしたんだなという事実のみが表現されている感じに取れます。つまり主人公の心の中で自己完結されているの。でも米津さんはそれを

『ありはしないとわかっている』

と表現しています。それによって受け取る側は深い悲しみに堕ち込んでいる主人公が、悲しくて大泣きしているのではなく悲しみが深すぎて泣くことも出来ずに呆然としていている様子を読み取ることができます。つまり主人公は自己完結も出来ず深い悲しみの中にいるということが受け取る側により伝わってくるのです。

そして2番のAメロのリピート部の頭の

『受け止めきれないものと出会う度 溢れてやまないのは涙だけ』

で、主人公の悲しみや色んな想いが堂々巡りしていて、受け止めきれず、気付くと次々に涙が頬を伝わってくるという切ない気持ちがものすごく見事に表現されているなーって思うんです。

『この悲しみを受け止めることができない。』
『涙が溢れて止まらない』

ではなく、

『受け止めきれないものと出会う』
『溢れて止まないのは涙だけ』

この表現、普通の人に思い付きます?
ほんとに美しい表現だと思いませんか?
私Lemon熱唱しててもこの部分で大抵泣きますもん(笑)

米津さんは自身でも『言葉がないとメロディが浮かばない』と言うような事を言っていてほんとに言葉を大事にしている人なんだなと思います。

ということで今回は余分な話が多すぎて本題に入るまでに至りませんでしたが、次回は私が『なんだこの人すげーなぁー!』って感動した大好きな歌の歌詞なんかも紹介したいと思います。
ではでは、またいつの日か~(笑)