世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

学生の頃の恥を晒します(笑)

私は小学生の頃からお話を書くのが好きでした。
3、4年生の頃週に1度友達の家に集まってお話を書く会を開いていました。まぁ、昔から飽きっぽかったのでアイデアが閃いてもそれをキチンと形に出来ることの方が少なく、いつも中途半端でしたけどね。

で、先日うちの猫たちが納戸から私が書いたミニ本を引っ張り出したみたいで私が中学か高校の時に書いたお話が発見されました(笑)
私、でっかいものはニガテですが、ちっちゃくてこまごましたものは大好きでして、自分で作ったちっちゃい本に書いたお話です。アホみたいだけど晒します。
タイトルはありません。絵本のお話をイメージしました。


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なおやくんは小学校2年生。とってもわんぱくな男の子です。勉強なんか大きらい。でもいたずらと遊ぶことなら誰にも負けません。毎日毎日泥ん子になって遊びまわっていました。

そんななおやくんにもひとつだけ誰にも言えないことがありました。それはとなりの席のなおみちゃんのことです。なおみちゃんとなおやくんは席もとなりだし名前も1字ちがいなのでよくみんなにからかわれました。

「なおやとなおみは結婚だー」

なんてね。そんなときなおやくんはいつもくちをとんがらがして

「ちがうやいっ。なおみなんてぶたのけつだもんね。」

なんてわけのわからないことを言ってまっかな顔をしているんです。だけどね。本当はなおみちゃんのこととっても好きなんですよ。素直じゃないんですね。なおやくんに言わせると好きな女の子に優しくするのは「ガキ大将魂に反する」んですって。だからいつも教科書にいたずら書きをしたり机の中にかえるを入れたりいじわるばかりしていました。
いい迷惑なのはなおみちゃんです。なんでこんなにいじめられるのかなんてわかりっこありません。
だからなおやくんのことはあまり好きではありませんでした。

なおみちゃんには宝物がひとつありました。それは校門の横にある飼育小屋にたった1匹だけいるうさぎのミーたんです。ミーたんはもうかなりのお年寄りで、いつも小屋のすみっこでじーっとしていましたが、なおみちゃんとは大の仲良し。姿を見つけると重たいおしりをのそっとあげて、なおみちゃんの手からおいしそうににんじんをぱくつくのです。なおみちゃんも毎日の日課の中でミーたんと遊ぶのを楽しみにしていました。

ある晴れた日曜日のことです。なおやくんはいつものように田んぼにかえるをとりに行った帰り道。思わぬ大量に鼻唄をうたいながら歩いていました。
今日は本当にいい天気。空には青空が広がりすずめたちはちゅんちゅん、バケツの中ではカエルがゲロゲロ合唱しています。

なおやくんが学校の前を通りかかったとき、ちょうど門のうらの飼育小屋の方からばたばたとさわぐ音と人の声が聞こえてきました。

「なにかなぁ。」

となおやくんが門ごしに中をのぞくと、大変です。
一匹の野良犬が飼育小屋のうさぎをねらって低いうなり声をあげ、そのうしろでなおみちゃんが

「お願いだからあっちへ行って!」

と泣きながら叫んでいるではありませんか!
これをだまって見捨てるわけにはいきません。
男なおやの腕の見せどころです。
なおやくんは門をのりこえ中に入ると、夢中でその野良犬に石を投げつけました。

「こらっあっちへ行けーっあっちへ行けーっ」

犬はしばらくワンワンときばをむきながら吠えていましたが、なおやくんのあまりにもしつこい小石攻撃にキャンキャンとしっぽをまいて逃げて行きました。なおやくんはふりかえり、すわりこんで泣きじゃくっているなおみちゃんに言いました。

「いつまで泣いてんだよ。野良犬は俺らがおっぱらってやったぜ。」
「ありがとうなおやくん。ミーたんは私の大切なお友だちなの。本当にどうもありがとう。」

なおみちゃんは何度も何度もお礼を言いました。なおやくんはちょっぴりくすぐったくて、ほうりなげたバケツをひろい

「まったく。せっかく捕まえたかえるがみんな逃げちまったよ。じゃあな。」

なんて、またにくまれぐちをたたいて学校を出てゆきました。本当を言うとね。なおやくんも、とっても怖かったんです。だって野良犬のやつ、今にも飛びかかって来そうだったんですもの。
だけどなおやくんの心は、かえるの大漁よりももっと、今日の空のように晴れ々れしていました。

それから何日かたちました。今日もなおやくんはいたずらばかり。となりの席のなおみちゃんにも相変わらずちょっかいを出してはおこらせています。

だけどね、この頃少し、なおみちゃんの笑顔が多くなったってこと、なおやくんは気付いているのかな?

おしまい



こんな感じです。文章に少し重複したりおかしなところがありますが、漢字変換も当時のまんま載せました。ってか漢字すくなっ!

いやー、しかし、文章の書き方なんかは今とあんまり変わってないですねー。進歩ナシかよ。
その他に出産を控えた仲間に書いた詩や結婚する友達に贈ろうと思ったファンタジーなお話とか、もうなくなってしまいましたがかなり恥ずかしい文も書いておりました。

幼稚園のクリスマス会や卒園パーティーの時の出し物の台本なんかもあるので、いつかネタがなくなったら晒しちゃおうかしら。ドMかっ!

えっと、余談ですが久しぶりにこれ読んで、なおやくんが小石を投げまくるシーンで『フォレストガンプ』のガンプがずっと追いかけていた女の子が辛い事があって泣きながら小石を投げまくるっていう私が好きなシーンを思い出しました。

あのシーン、字幕版のガンプのセリフの
「小石も足りなくなることがあるんだな。」
っていう言い回しがとっても好きだったのに、吹き替え版では
「小石がなくなっちゃうよ」
みたいに変わっててとっても残念だった覚えがあります。どうでもいいですね。


ではでは、また!