世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

11月6日(月)

今日は年に一度の会社の研修がありました。
場所は会社の研修所です。電車で行きます。
私はどうも時間を守るのがニガテなので絶対に遅れてはいけないと少し早めに仕度をしようと頑張りましたが、やっぱりダメでした。
このままじゃ絶対遅刻だと思ったので波平さんに頼んで駅まで車で送ってもらいました。一安心です。

研修所に行くのは久しぶりです。
プロの方向音痴の私は駅から研修所までの道のりを果たして覚えているだろうか?と一抹の不安を抱えながら最寄り駅で電車を降りて2 、3歩歩いた所で足が止まりました。


『こんな駅知らない、初めて降りた……』


さすがプロ。駅からの道のりどころか、降りる駅を間違えてしまいました。
ただでさえ時間ギリギリなのにまたやってしまいました。遅刻なんて報告されたらもう最悪です。最近お説教部屋に入れられたばかりなのに……。
研修所に着いたらしようと思っていた営業所への報告電話をここでしてしまおう。

「あ、ふんころがしです。……あの…研修に行ってきます…」

うそはついてません。
今は朝の通勤時間帯。すぐに次の電車が来るはず!

「あ……ここ、各駅しか停まんない駅だ……」

目の前を通過する快速電車を絶望的に見つめました。。
が、次の電車でなんとか間に合いそうです。
早めに家を出ておいてよかった(⬅うそつき)


一番最後に研修所に到着。教室に入ると5人しかいなくて、しかもそれを2班に分けて私は今日1日初対面のおじちゃんと二人で研修を受けることになってしまいました。人見知りのコミュ症には地獄のようなシチュエーションです。

二人しかいないから眠くても寝られないしかわりばんこにやたらと指されてしまいます。
座学の2時限目は英語でした。外国のお客様に対応するためのチャート式のマニュアルの使い方を勉強します。講師はアメリカ人でした。しかも日本語があまりしゃべれない。おじさんとおばさんにはかなりキツい時間です。

簡単なあいさつをして、早速基本用語の練習です。


「Thank you for taking ○○」「May I help you?」

先生のあとに続いてフリップに書かれた英文を読み上げます。表に英文、裏に日本語が書かれています。楽しくなってきた。

何回か読み上げたあと先生が無言で日本語表記を指差し何かを促してます。なんですか?それ?なにすればいいの?で、ピンときました。

「あー、それなら得意です!日本語ね!」
「○○をご利用いただきまして……」
「No,No,No! In English please!」

あ、そーゆーことですか。日本語表記を見て英語で言うんですね。おじさんと二人で得意気に日本語そのまんま読み上げてしまいました。ですよね。疲れた。



午後は実車訓練です。研修用の特別仕様の車で走ります。講師は千葉弁丸出しのおじいさんでした。

装置を装着。これで運転中にどこに目を配って走っているのかがわかってしまいます。更にカーブを曲がる時、交差点を右左折する時、止まる時、発進する時にどれくらいのGがかかっているか、負荷をかけずに走行できているかも計測されちゃいます。初めて走るコース。交通量も多くて緊張です。

ベテランおじさんの後に続いて出発。1度だけ信号の変わり目で迷ってブレーキが多少強くなりましたがいつもの感じで完走。自分が運転している姿を見ながら講評を聞きます。自分の姿はあまり見たくありません。


「あのねー、そうだねー、ふんころさん交差点曲がるときは今回は1回も基準値は越えなかったから大丈夫だけどカーブ曲がるときね、ちょっと越えちゃうねー。」

「あ、はい。」

「あとね、止まるときと発車の時1回だけ越えたんだよねー」

「えっ?」

「これがねー、揺れをみるんだけどねー、1回ずつ越えてるんだよねー」

「あー、はい。(1回って…)」

「あっ!ほら見てこれこれ、1回越えるから。いいかーい、ここねー、ほらっここっ!数字越えたでしょ!」

「……はい。(イラッ)」

「あとねーふんころさん前扉閉めるとすぐ手を離しちゃうでしょー。これクセだよねー」

それに関しては自覚あります。前扉からお客様を降ろしたあと閉める時は完全に閉まってからスイッチから手を離すように言われてますが、私すぐ離しちゃうんですね。

「ほら、ちゃんと映ってるからね見てみなー。ほら、ここで扉開けるでしょ。……ほらっ!離したっね?見た?」

「はい。見ました。(イライラしてきた)」

「ねー、これね、またやるからね、見ててみな」

「はい、ここで扉開ける、閉める、ほらっ!もう離したでしょ?見たよね」

「あー、そうですね。(あー、ダメだ。このじいちゃんめんどくさいタイプだ💢)」

「それでねー、最後ねー、ブレーキ強いんだよね。1回越えるからさ。」

いや、それ自覚ありますよ。初めてのコースで信号が変わるタイミングつかめなかったんです。でもそんなに速度出てないし「止まります」ってアナウンスしたし停止線も越えてないでしょ。


「さーてほら、もうすぐだよー。数字よーく見ててねー。ここだよー。ほらやった!ね?数値越えたよね?」

………はい。わかってますよ。自覚ありますから。
ってかさー、コース1周する間に何回クラッチつないで何回ブレーキ踏んでると思ってんのよ。そのうちの1回、しかも極端に揺れたわけでもないのにさー、しつこく何回も言わなくていいっしょよ。


はっっっ!いけないっ!これは研修で相手は大ベテランの重鎮だ!ちゃんと素直に聞きましょう。


「そしたらさ、スムースなブレーキのかけ方教えてあげるからちょっとどいてごらん。」

「ブレーキはさ、1回じゃなくて何回かにわけてね、こうやって踏めばすーっと止まるからね。もう1回やるよ。見ててよ。はい、すーーーっとね。」


大ベテラン、重鎮の熟年技のブレーキを体験した私は………


「えっ??なんかすげー揺れない?踏んだ数だけ揺れてるよね(笑)すーーーって感じじゃないよね?」

と思いました。実際ほんとに全然すーっとじゃなかった笑笑





おーいおっさんおっさん そんなに目クジラ立てて
おーいおっさんおっさん 血走った目で
一服しようよ 短期は損気
かっこいい音で 高速充電


実際目クジラも血走った目でもありませんでしたが。

最後は実際にあった事故を、ドライブレコーダーを見ながら検証していく講義です。これはさすがに実際の死亡事故を見ながらの講義なので身に詰まされるし気が引き締まります。ほんの少しの油断と操作のミスで人の命を簡単に奪ってしまう。私はそんな大変な仕事をしているのです。

100回正しくても1回間違えば大変なことになってしまう。だからじいちゃんにしつこく言われるのは当たり前なんだよな。短期は損気は私のことです。


と、言うことで、年に一度の研修は終了しました。
あー、なんか長い1日だったなぁ。
明日からまた気合い入れて仕事するぞ!