世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

若き花火職人の想い(妄想)

先日、ほんとに久しぶりに地元の花火大会に行ってきました。数年前までは毎年親友家族と観に行っていたのですか、だんだん場所取りとかめんどくさくなってなんとなく行かなくなってしまって、なのでほんとに久しぶりでした。

我が家の近所では毎年二つの花火大会が行われます。一つはテレビの取材が来るくらいのおっきい花火大会。もう一つは地元で盛り上がる少し規模の小さい花火大会です。私が行ったのは小さい方の花火大会。

我が家は商売をやっていてこの花火大会に寄付をしているので毎年『協賛席』ってので観覧ができまして、これが打ち上げ職人さんが見えるくらいの目の前にあって規模が小さいとはいえ大迫力の花火が観られます。ただね、この協賛席は昼に場所取りをしなくちゃいけないので、めんどくさがーの私はそれが面倒でなんとなく遠ざかってたのですが、今回は有料観覧席ってのが手に入りましてそれでお友達を誘って行って参りました。

やっぱり日本の花火は世界一ですね。昔フロリダのディズニーワールドで見た花火のセコさ、あ、不細工さ、あ、スカスカさ、あ、こじんまりした花火とは違いますよ。こんな小さな街の花火でもね。とりあえずその時に撮った写真くっつけておきます↓↓↓↓↓



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どうでしょ?
でね、でね、こんな感じの色とりどりの迫力のある花火の合間に、休憩?って感じのスカッとした花火が挟まってくるのが私はどうも気になりまして、これはお客さんが料理を摘まむための花火の箸休めなのか?って思ったのですが、じゃなくてこれはもしかして修行中の花火職人さんの初舞台の花火なのではないか?と思ったらなんかその背景のドラマが浮かんできたんです。なのでちょっとここに晒しちゃいます。以下私の妄想です。



弟子(以下で)「母さん、俺東京に行く。東京に行って花火職人になる。」
母「えっ?なんだい藪から棒に。あんたお父さんの後継ぐって言ったじゃないの。」
で「ごめん。俺どうしても花火職人の夢、捨てきれないんだ。明日東京に立つよ。」
母「……止めてもムダなんだろうね。」
で「ごめん…、母さん……」

~数年後~

師匠(以下師)「バカヤロー!何度おせぇたらわかんだよ!しっかりしろや!」
で「すみません!」
師「おぅ、おめえもそろそろ自分で一発打ち上げてみるか?」
で「えっ?今なんて?」
師「まぁ、ちっちぇえ街のちっちぇえ花火大会だけどよ、そこそこ人もへぇるし、おめぇにはちょうどいいんじゃねぇか?」
で「師匠……ありがとうございます!」
師「礼なんかいらねぇからしっかり自分の花火打ち上げてやれよ。いなかの母さんに見せてやりてぇんだろ」
で「はいっ!がんばります!」

~当日~

どーーーん!どーーーん!!
で『やっぱり師匠の花火はすごいなぁ。俺の花火、ちゃんと打ち上がるだろうか…不安になってきた』
師「よしっ!そろそろ準備だ。気合い入れて上げてやんな!」
で「はいっ!(俺の初めての花火だ。母さんにも届け!)」

ぽーーーん……パーーーン!パーーーーン!
で『みんな喜んでくれてるだろうか?』
師「おい………」
で「あ、師匠!」
師「………色も形もまだまだだけどな。まぁ、初めてにしちゃあ上等なんじゃねえか?」
で「あ、ありがとうございます!」
師「よしっ俺も負けてらんねえ。見とけっ」

どーーーん!どーーーん!!!

で「うわぁ、すげえっ!やっぱ師匠の花火は色も形も迫力も全然違うや!」
師「あたりめぇだろ!年季が違うってんだよ!ほらっ、いいからもう一発打ち上げてやんな!」
で「はいっ!」

ぽーーーん……パーーーン!!⬅これ!これが箸休めの花火


んまぁ、そんなわけないんですけどね(笑)

実際のところ、今は花火もコンピューター制御されててボタンをポチっとすれば連続でキレイな花火が打ち出されるわけですが、昔ながらの打ち上げ師なんかもかっこいいですよね。

日本の伝統工芸も若い人の成り手がなくて、そのうちみんな機械で大量生産とかされるのでしょうか?
和紙とか番傘とか漆塗りとか江戸切り子とかとか。

今はなんでも要領よく簡単に、合理的になってるけど、時間をかけて少しずつ仕上がっていくものってやっぱり作り手の想いとかあったかみなんかを感じられていいのではないかと、どうやったら夕飯を手抜きできるかばかりを考えている女が思ったりします。

愛情こもった料理はおいしい?変わんねぇよ!
愛情を込めておいしくできるのはジャムおじさんだけなんだよ!


そうだ嬉しいんだ生きる喜び
例え胸の傷が痛んでも

何のために生まれて 何をして生きるのか?
わからないまま終わる そんなのはイヤだ

今を生きることで熱い心燃える
だから君は行くんだ微笑んで

そうだ嬉しいんだ生きる喜び
例え胸の傷が痛んでも


このまんまじゃわからないまま終わってしまう💦
やなせ先生リスペクトっす!


あ、『久しぶりに花火大会を観に行った話』でした。最近なんか頭おかしい……おしまい。