我が家には今２匹の猫ちゃんがいます。
まだ１歳にもならない子猫です。
二年くらい前から我が家に一匹ののらちゃんが来るようになりました。ちょっと小さめの茶トラの猫ちゃんです。彼女は目に特徴があって、少し左右の瞳の向きが違うのです。でもとっても可愛らしい顔をしていました。私の家族は私以外みんな猫が大好きで、時々現れる彼女にエサとお水をあげました。
警戒心の強い彼女は、初めは家族の姿を見ると素早く逃げていきましたが、何度もエサをあげているうちに玄関の中まで入ってくるようになりました。
私たちは彼女に『にゃかむらさん』という名前をつけました。
にゃかむらさんです。
ある日エサを食べに来るにゃかむらさんのお腹が大きいことに気付きました。そしてしばらくするとにゃかむらさんは姿を消しました。
『きっとどこかで赤ちゃんを産んでるんだ。もしかしたらもううちには来ないかもしれない』ってみんな思って、それでも毎日にゃかむらさんの姿を探しました。
それから一月以上たったある日、とうとうにゃかむらさんが２匹のかわいい仔猫を連れて我が家に戻ってきてくれたのです。にゃかむらさん似のかわいい茶トラと、もう少し色の濃い美人さんです。私たちは茶トラに『もにゃか』美人さんに『ここにゃ』という名前をつけました。もにゃかはとても人懐っこく活発で、私たちが近付いても逃げもせずに足元にくるくると絡み付いてきました。２匹はとても仲が良くて、いっつも一緒にくっついていました。
もにゃかとここにゃ。
そんな仔猫たちがお母さんのおっぱいを卒業して少し経った頃、にゃかむらさんが急に仔猫達を威嚇し出して、自分から遠ざけるようになりました。特に甘えん坊のもにゃかは、どうしてもお母さんに甘えたくて何度も叩かれていたので、そんな様子を見た家族が我が家で引き取る事を決意。元々なつっこかったもにゃかを先に保護し、家猫として迎えました。ところがある日、もう一匹の美人猫、ここにゃがこつぜんといなくなってしまったのです。それ以来姿を見ていません。
そしてまたにゃかむらさんのお腹が大きくなりました。しばらくして現れたのは５匹の仔猫達です。
お父さん猫に良く似た子供たちでした。５匹はいつも一緒にいましたが、ある日１匹が命を落としました。車に轢かれてしまったのです。
４匹になった仔猫のうち、他の子と馴染めない１匹は早々に保護して知り合いにもらわれていきました。残り３匹となった仔猫ですが、よく観察しているとそのうちの特に小さい子はなぜかにゃかむらさんに嫌われていて、他の子たちからもいつもポツッと離れていました。そのせいか、他の子たちは少しでも近付くと逃げてしまうのですがその子だけはちょっとずつ馴れてくれたので我が家に招き入れることにしました。
こうして我が家に２匹の猫ちゃんがやってきたのです。新しく加わったにゃんこは『こぶちゃ』と名付けられました。先に家族になった先輩のもにゃかは初めはシャーーーっと威嚇して攻撃していましたが徐々に慣れていき、今ではとても仲良しです。
奥がもにゃかで手前がこぶちゃ
先日、ワクチン注射のため連れて行った病院で、こぶちゃがあまりおっきくなってないねと指摘されました。このままあまり大きさが変わらないようなら、もしかしたら少し異常があるのかもしれないといわれてしまったのです。小さい子だなとは思ってましたがそれほど気にしてなかったのでびっくり。
確かにまだ外にいる兄弟たちに比べるととても小さく感じます。しかもこの子はしっぽの先っちょがくるんと丸まっているのです。骨が変形してるの。
だからやっぱり少し弱い子なのかなって心配したのですが……先日このしっぽのことで嬉しい記事を読みました。
【かぎしっぽ】
尾の先が鉤状に曲がっているしっぽ。
骨の変形で健康に問題はありません。
ヨーロッパではかぎしっぽを持つ猫は幸せをもたらすと言われています。
なんと！弱いどころか、こぶちゃは幸せをもたらす猫ちゃんだったのです。確かに彼らが我が家に来てから特にみんな笑顔です。私は実は猫アレルギーなので、最初我が家で猫を飼うことにとても抵抗がありましたが今ではなれてしまいアレルギーもそれほど気になりません。
お母さんのにゃかむらさんに冷たくされ、兄弟にも馴染めなかったこぶちゃは、今ではとても甘えん坊でやんちゃで、我が家に幸運をもたらしてくれています。もちろんもにゃかもね。
最後にこぶちゃの幸運のしっぽを載せます。
みなさんにも幸せのおすそわけ🎵
ノラネコ会議はダラダラ続くよ
どーしよーかニャー 何しようかニャー
日なたでぽかぽか 眠くなっちゃうよ
どーしよーかニャー 何しようかニャー
