世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

たまにはマジメにしゃべります。

あ、今回のお話。長いし面白くないので飛ばしちゃってくださいね(笑)

あのですね、前にもちょろっと言いましたが私もう10年くらい和太鼓やってるんです。地元のね、女性だけの和太鼓組に入ってまして、年に数回、地元のお祭りやら介護施設やらたまにイベントなんかでも叩かせてもらってます。

始めた頃はもう楽しくて仕方がなくて、先輩の演奏がかっこ良すぎて、早くあんな風に叩けるようになりたいって思って家でも練習したし、ずっと太鼓の事ばっかり考えてました。何をやっても中途半端で、本気の出し方をすっかり忘れてしまっていたダメ人間の私ですが、和太鼓だけはどんなに練習がキツくても嫌だと思ったことは一度もありませんでした。

平成元年から続いているこのチーム。いわゆる『先生』はいなくて代々の先輩方から叩き方を教わり、演奏曲を受け継いできました。なので正直ただの素人集団だと言われても否定できません。それでも先輩方は本番が近くなると空気が変わったようにピンッとして、演奏もビシッと決まってくるんです。ほんとにかっこよかったな。

私が入った10年前は人数もたくさんいて練習も正直厳しかった。
おっかない先輩もいて、目の前に仁王立ち(笑)
間違うと「違う」って首を振るだけ。「わかってんの?」と聞かれ「わかる」と言うと「じゃあちゃんとやんなさいよ。」と言われ、「わからない」と言うと「ちゃんと見ろ、練習が足りない」と怒られ、どっちにしろ怒られるという(-""-;)

サークル気分で気軽に入ってきた人達はあまりの体育会系ぶりにビビってやめていきましたね。
それでも全然苦じゃなくて、うまくなるにはどうすればいいんだろうってずっと考えてました。

そして今、私がみんなに教える立場になりました。
先輩から教わってきた事を後輩に伝える立場です。
でもこれ、伝言ゲームみたいなもんで教える内容も少しずつ薄まっていくような気がしてるんですよね。ちゃんと伝えてるって自信がないの。
昔より人数もどんどん減って、先輩方ももちろん私も仕事を始めたりで自分自身の練習もままならず、あの頃みたいに太鼓の事ばかりを考えている自分ではなくなってしまってるのです。

そんなわけで、正直なところ演奏のレベルもどんどん下がってます。それはね、技術レベルだけが下がってるってわけじゃないんですよ。

以前の記事で音楽について話した時、私は『音楽ってうまい下手じゃなくて伝わるか伝わらないかだと思う』というようなことを書きました。
正直自己満足でもいいんですよ。『お客さんに伝えたい』とか『間違えずにカンペキに演奏しなくちゃいけない』とかそんなの考えなくていいのです。
第一に自分が楽しまなきゃ。


私はブルーハーツが好きです。
ヒロトマーシーが大好きです。
ヒロトに至ってはもう崇拝してます。神です(笑)
彼らの考え方や行動が自分にとてもしっくりくるのです。憧れじゃなくて、自分が迷った時これでいいのだとわからせてくれる存在なのです。

彼らはもうずっと自分の好きなことだけをして生きています。彼らは一年のほとんどをライブ活動に費やしています。毎年コンスタントにアルバムを出し、半年で50~70以上のライブをこなします。
あ、なんかこの部分、ヘタクソな英文和訳の文章みたいになっちゃった💦ま、いっか(笑)

ツアー以外はフェスとレコーディング(これはそれほど時間かけないみたいですけど)という、普通じゃ考えられない生活を、もう30年以上も続けているのです。そんな彼らの原動力はズバリ『好き』です。楽しいからやってる。やりたいからやってる。ただそれだけなのです。ヒロトは「飽きたらやめる」って言ってますしね。

しかもね、彼らのすごいところってバンドを、音楽を始めたその時から、その熱量が全く変わってないってことなんですよ。言ってしまえば今バンドを始めた人達と、その気持ちはなんら変わりはないんです。だからヒロトは今でもライブが始まる前はとても緊張するそうです。

クロマニヨンズのライブにはもう数十回行ってますが、ヒロトが段取りや歌詞を間違えない事ってほとんどないです(笑)しょっちゅう間違えてます。でもそんなことヒロトは全然気にしません。やっちゃったって満面の笑顔を見せます。
それから彼らはほとんどのアーティストがライブの時に使っている『イヤモニ』をつけません。
ライブ会場って『ハコ』ですから、出した音が反響して演奏者に跳ね返ってくると自分の演奏が聞き取りづらいそうです。しかもスピーカーは客席に向いてますし、お客さんが入ればまた音の響きも変わるし歓声などにも消されたりしますしね。なので普通は演奏の音を聞き取りやすくするために『イヤーモニター』をつけるのです。

でも彼らはイヤモニをつけるのは嫌なんだそうです。それはモニター越しじゃ生の、まさにライブな音を楽しめないからだそうです。もうほんとに、インディーズバンドと同じですよ。だからたまに音がずれてたりします。でも、完璧な演奏を楽しみたいならレコード聴いてればいいわけですから。生ライブってそういうもんでしょ。

マーシーは、ライブではとにかくかっこつけるそうです。音は二の次なんだって。多少変な音が出ちゃっても気にしないそうです。かっこよく演奏したいって。

彼らのライブって、『お客さんと一体になって一緒に盛り上げていきましょー』じゃなくて『俺らは目一杯楽しんでやるから、みんなも勝手に楽しんでってください』ってスタンスなんですよね。そこがすごく好きなんですよ。

こんな、彼らのファンなら誰でも知ってる事を長々語るとか恥ずかしいですが、私が言いたいのはね。
要はステージに立つってことはそういうことなんだと言うことです。

それは、彼らのようなもう何十年も第一線で活躍する誰からも一目置かれるような存在(彼らは全くそんなこと思ってもいないしむしろそう言われるのがニガテと言うかイヤ)だろうと、ヘタクソなシロートの集まりだろうと、お客さんを前にして演奏するってことに関しては同じだと思ってるんです。

ただね、ステージに立って心から楽しむ為にはそれなりの準備が必要です。本番に向かってどれだけの準備ができたか。要はどれだけの練習を重ねてきたかって事です。私は本番が大好きなんですけど(笑)今までを振り返って心から楽しめた演奏って、やっぱり練習を一生懸命やって準備が整ってた時なんですよね。

大先輩の昔の本番の映像を見ると、正直演奏的には音がずれてたり間違えたりしてても、みんなとっても楽しそうで、表現力があるのです。だから見てる方も楽しい。今のチームにはそれがまるでないのです。それがとても悔しい。自分自身にも。

和太鼓は音程がないですから。音の強弱と叩き方と体でそれぞれの曲を表現しなくちゃいけません。
ただリズムを正確に叩いただけでは見てる方はおもしろくもなんともないのです。

だからね、もっともっと研究してほしい。
もっともっとどうしたら楽しく、自分を表現できるか研究してほしいです。誰に言ってるの?(笑)
もちろん自分も含めてですよ。

私も最近はさぼってぱかりでつまらない演奏しかできなくなってるので、もう一度あの頃の自分の気持ちを思い出したい。私が唯一のめり込んで続けている和太鼓ですから、もうムリ!なんて妥協をしたくない。先輩たちに恥ずかしくない演奏を楽しんでしたいです。

長々と個人的な事を語ってしまいました。
恥ずかしい(*ノ▽ノ)


あの頃の未来に僕らは立っているのかな
全てが思うほどうまくはいかないみたいだ

突然のSMAP(笑)この歌が一番好き♪

はぁ、長かったな。でも言いたいこと言えたから🆗🎵