世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

雑記

早朝の駅前の広場で発車の時間を待っている。
目の前には線路があって、ちょっとした土手には先日降った雪がまだ残っている。
今回の雪はたくさん積もった割にはあっさりと消えていったけど、ほっとかれた雪たちは未練がましく草に張り付いている。

寒い。早く来すぎた。まだ出発まで30分もある。
まだ夜が明ける前のくらーい駅前の広場に停めた真っ暗な車内で、朝ごはんのソーセージパンを食べる。
すぐ脇が民家だからエンジンもかけられなくて会社から支給された大してあったかくもないヤッケを膝にかけてブルブルふるえている。なにが『すごくかったかいし普段でも着れますよ。』だよ。こんなガテン系の作業服みたいなヤッケ、普段着にならないわ。あー、あったかいコーヒーが飲みたいなぁ。


今日のお仕事は市立高校の送迎。こんなに朝早くから学校に行くのか。大変だなぁ。
高校生って一番楽しい時期だよな。ある程度の自由もあるし、バイトもできるし、恋愛なんかもしちゃったりして。あ、私の全くモテない高校時代が蘇ってきた。切ない。
でもほんと、高校生、未来はこれからって感じでいいよな。

『みんなが挙げたその手の中じゃ!未来は僕らの手の中!』『きゃーーー!』

みたいな。
いやまて、私たちにだって未来はあるでしょ。
誰にだって未来はある。なんなら自分の一生が終わる前の日だって、未来はあるんだよ。だって自分がいつ死んじゃうかなんて誰にもわからないんだから。『疲れたー、節々が痛いー』とか言ってる場合じゃないね。うん。


流れ星がたどり着いたのは
悲しみが沈む西の空
そして東から昇ってくるものを
迎えにいくんだろ 日曜日よりの使者


あ!電車が通り過ぎた!
あれは私には馴染みすぎるこの私鉄ご自慢の特急列車だ。朝早いのにけっこうたくさんの人を運んでいる。終点の、『東京の北の玄関口』って言われるあの駅から新幹線に乗って旅にでるのかな。それとも出張かな。

あれ?あっちは上り?下り?下りなら飛行機だな。
ん?どっちだ?駅の改札を出て線路を見るとどっちが上りでどっちが下りかわからなくなる私はプロの方向音痴。家族にはいつもイラつかれるけど仕方がないのだ。

とかなんとか考えてるうちにちょうど時間となりました~。もうだいぶ明るくなってきた。ライトもいりません。誰の上にだってお日様は昇るんだ。


っていうのは昨日の出来事。
この仕事のいいところは基本一人でいられるってところだな。集団がニガテな私にぴったり。

一人で頭の中でいろいろ取り留めのない事を考えるのは好き。誰かと会話するよりも好きかもしれない。常になにかしょーもないことを考えている気もするけど何にも考えないでぼーーっとしている気もする。私の場合、意識しないと人並みにちゃんと生活ができないからたまに『しっかりしろ』と自分に言い聞かせている。

今日はお休みだから、何をしよっかな。
いつか本当に車でぶらっと、期間もなんにも決めない好き勝手な一人旅に行きたいなぁ。