世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

青春りっしんべん

今朝は一本目、某私立高校の送迎をやって参りました。ここの高校は偏差値高めで、車内でも参考書を広げてる子がいたりしていつもわりと静かな感じなんです。

で、今朝は私のすぐ横に仲良さげな男女が立ってました。初めは友達同士なのかなーって思ったんですけど、女の子のはにかみながら話す様子や男の子のちょっとだけかっこつけてるリアクションなんかが見られて、『ははーん、さてはこの二人カップルだな?ヤングカップルなんだな?』とかワイドショー好きなおばちゃんみたいに反応してしまって、なんか妙にこの二人が気になってしまいました。

で、ミラーを見る振りをしながらちょっと二人の顔をチラ見してみたら二人ともなかなかかわいいんですよ。会話の内容こそ普通の学校の出来事なんですけど、男の子がだんだん壁に手をついて腰に手を充てるちょっとかっこつけポーズになってきて、女の子はニッコニコしながら嬉しそうにしゃべってるの。こんちくしょう。青春じゃねーか!ってかマジ運転に集中してっ💦💦

それで私自分の高校時代を思い出しました。


小学生では肥満児。中学では男の子にガチで間違えられていた私は、家族ゲームの長渕の髪型で洒落っ気ナシの田舎の高校生に成長しておりました。当然モテる訳もなく、部活とバイトに明け暮れる毎日。

そんな私でもやっぱり、彼氏と二人で仲良く話しながら帰っていくカップルがちょっと羨ましくてそんなシチュエーションに憧れたりしてました。

そしてとうとう、私にもチャンスがやってきました!当時聴いていた歌と言えば長渕剛かヘヴィメタバンドの、見た目だけはヘヴィで性格は地味な私は同じクラスだった決してイケメンではないけど真面目でこれまた地味な男子に恋をしまして、なんと授業中に後ろの席にいたその男子に手紙で告るという大胆な行動を起こしてしまいました。手紙を渡してドキドキしながらしばらく待つと、『いいよ』って返事がきたんです。やったーーO(≧∇≦)O

これで私も憧れの『仲良く下校』ができる!ってニヤニヤが止まらなくてほんとに幸せでした。
ところが…その夢、結局叶わなかったんです。

その後電話で話したりはしたんですけど、相手は終始「こういうのニガテ」を繰り返し、学校で会話をすることもなく少ししてからまた手紙で『ごめん。あの話はなかったことにしてくれ』と言われ振られてしまいました。

あとで男友達に聞いたところによりますと…。告白した少し前、私はそのヘヴィな見た目からお声がかかりまして、部活の先輩の組んでいた人気バンドに文化祭のステージでゲストとして出演し、ちょっとだけ顔が売れておりました。でもでも、それだってほんとはものすごく勇気を出して頑張ったし、本来はそんなに目立つキャラじゃないんですよ。でもその相手は、一旦はOKしたものの、そういうハデな女の子とお付き合いする自信がないと言っていたそうです。

こうして私の高校時代最初で最後の夢を叶えるチャンスは儚く散ったのでした。人の夢とはかくも儚いものなのか。昔の人ってほんとに風流だなぁ。


そんなことを思い出しながら青春ていいなぁなんて思っちゃいました。いやほんと、ちゃんと集中して運転して!!




おいでよ僕のうちに おいでよ僕のうちに

いとこの結婚式でうちの人いないんだ
遠慮はしなくていいぜ 夜まで帰らないぜ
(これが青春 )
コーヒー淹れるからさ テレビでも見ててよ
そこに座るといいよ 大きなソファの方

ドリップ式だからちょっと待っててね
このテレビ面白いね ねぇ ねぇ

今だ!

ソファに押し倒して唇奪っちゃえ
最初は嫌がるけど照れてるだけだから
パタパタ暴れるのは喜んでる証拠さ
突然泣き出したら ひたすら謝れ!


これが青春りっしんべん!