世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

Lie to me*

人の微細表情で心を読み取る技がある。
ちょっと前に話題になったメンタリストなんかは僅かな表情の変化で人の気持ちを読み取り心を操ったりする。有名なマジシャンも占い師も巧みに人の行動を操り誘導する。どんなに上手に隠そうとしても、人の感情はほんのわずかでも表情や仕草に出てしまうのだ。


ところで、私は自分の感情がとても顔に出やすい。
メンタリストじゃなくても『あ、こいつ今ムカッとしたな』とかすぐにわかっちゃう。いわゆる嘘がつけないタイプである。まぁ、私もよっぽどの事がなければ自分が思ってることがバレても構わないと思っているので別に気にしない。私みたいな小者が何考えてるかバレたところでなんの影響も与えないしね(笑)

ところが、ちょっと困ったこともある。
それは全然そんな風に思ってないのにそう思ってると思われる、ということだ。

例えばほんとに感心して「へー、すごいね」って言っても「でたっ!感情が入ってないやつ」と言われる。確かに思ってない時もある。

それと、人が語ってるのを聞いている時、つい違うこと考えちゃって、悪いことにそれが顔に出ちゃうから真剣に聞いてないと言われる。いや、確かに聞いてないけども。それで真剣に聴こうとマジメな顔して頷いても、ちょっとふざけて見えるらしい。バカにしてるみたいな。ちゃんと聴いてるのに(笑)まぁ、人間が軽くていつもふざけてるからいけないんだけども。

ある程度自分を理解してくれてる人の場合はそれでもいいけれど、これがさほど親しくない人や全く面識のない相手だと困る。

私は基本、人に興味がないので人間観察なんてしない。でもちょびっと目を引く人がいるとなんか気になってすぐに顔が弛んでしまう。なにかに一生懸命になってる人だったりほんとにちょっとした失敗をしてる人だったり子供がわがまま言って泣いていたり。

それは決してその人達をバカにしてるんじゃなくて、『頑張ってるなぁ』とか『いやー、あるある』とか『そこでそんなわがままいうか』って心の中で思って「ふふんっ」てなっちゃうのだ。でもそれを本人に見られたら『あ、なんだこいつ今バカにした』って思われるんじゃないか?ってちょっと心配になる。

ほんとはそう思ってなくてもそう思われてしまうのは、実はどこかでそう思ってしまっているのか?それともほんとに周りの勘違いなのか?メンタリストが見ればすぐにわかるのだろうか?


表題の『Lie to me 』というのはアメリカドラマの題名で人の微細表情を研究している研究所の、実在の人物をモデルにしたドラマだ。
主人公のライトマン博士はとにかく性格が悪いというか変人だ(笑)

研究所の運営の為に、依頼に応じて表情を読み取っての犯人探しや嘘を見抜く仕事を請け負っているが、手段を選ばない上になんでもストレートに物を言うのですぐに相手を怒らせてパートナーのフォスター博士を困らせる。

ドラマでは実際にそれぞれの感情を現す表情の特徴なんかも出てくるので興味のある方はぜひ見ていただきたい。私が大好きなドラマだ。

ドラマを見ていて思ったのだが、これはドラマであって、登場人物は当然役者が演じている。と言うことは無意識の表情ってのも意識して演じているって事なんだよな。役者ってすごいな!
そうすると、大根役者は研究所の人が見たら全然なってねぇなぁとか思われてしまうのだろうか?

あ、また主題がズレてしまった。
まぁ結局本人はそんなつもりがなくて、例えその道のプロに「この人はバカにしてませんよ」と判定されたとしても、相手に対して与えた印象がなくなることはないのだからそこは気を付けないといけないなーなんて、最近よく思ったりする。

ちょっと疲れてるのかなぁ。