世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

【SS】クラクション

あー疲れた。今日も一日長かったなぁ。
ずーっと気を張っていないといけないから、終わるとどっと疲れちゃうんだよねー。
まぁ、あとは営業所に戻るだけだから気がラクっちゃラクなんだけどね。おっと、いけないいけない。
車を停めてエンジンを切るまでは油断しちゃダメダメ。「家に帰るまでが遠足です!」ってか?ははっ、あのセリフ、今でも言うのかなぁ。

この仕事始めてもう3年経ったのか。
ずっとやりたかった仕事だから今ほんとに楽しくてやりがいもあるけど、バカみたいに朝早いのと拘束時間が長いってのがちょっとネックだな。朝5時半に会社に来て帰るの夜の7時とか普通にあるから。
ま、最近朝早いのにも慣れてきたから起きるのは大丈夫だけどね。帰ってから爆睡しちゃうんだよなぁ。

あっ、あぶなっ!もうさ、歩道からいきなり車道に降りてくる自転車勘弁してよ。大体わかるから平気だけどさ、お客様乗ってたら大変だよ。ちょっとでもブレーキ強めに踏んだらすぐ車内事故だもんな。気を付けよっと。

ほらまた!脇道から来る車とか右折する車とか、バスを見るとすぐチャンスって思って入ってくるんだよ。チャンスじゃないじゃん(笑)

今の所まだぶつけられた事はあってもぶつけた事はないし苦情が来たこともないけど、こないだやった運転適性検査では普段は事故を起こさなくても、やるとでっかい『重大事故タイプ』って出ちゃったから気を付けないとね。安全第一!

それにしても今日は道空いてるな。ラッキーだな。
これなら早く帰れそうだぞ。
明日は五連勤後の連休初日だ!何しよっかなぁ。
とりあえず明日はお昼まで寝るか(笑)


あ、横断歩道に歩行者だ。後ろ見て、はいおっけー止まりますよーっと。


ブッブブーー!!


は?なに??えっ?でっかいトラック?いつの間に後ろにいたの?でもそんなにムリに止まってないよね。ってか横断歩道に歩行者いたら止まるに決まってるじゃん!しかもちゃんと止まりますよーって意思表示したじゃん!
もうなんかさ、バスが前にいてイラつくのはわかるけど、やたらとクラクション鳴らさないでほしいんだよね。傷ついちゃうし笑笑

ま、いっか。気を取り直してと。さて、あの信号を右に曲がったらもう一直線で営業所だぞ。あとちょっとだ。はぁー、疲れたなぁ。
おっ、信号変わる。止まらないと。



ブーーッッ!!!



わっ!びっくりした!またあいつだ。なんだよー、信号黄色は止まれでしょうが!そんなに急に止まってないじゃん。ムカつくわー。やたらにクラクション鳴らすなや!なんだよ。あいつも右に曲がるのか。めんどくさいなぁもう!わざとゆっくり走ってやろうかしら。

信号変わった。うっさいから早く行こう。
珍しく対向車もいないしと。


ブッブッ!!


えーー?また鳴らされた。なんなのあいつ。
信号変わったばかりじゃん。私そんなにトロトロしてた?もうやだ。めんどくさい!
運転席見えないけど、恐いお兄ちゃんだったらどうしよう。とにかく曲がったらもうあと少しだから、早く営業所に逃げ込んじゃおっと。電話かかってきたらどうしよう。

おっ、いいぞ。珍しくこの直線の道も空いてるや。
あんまりスピード出しすぎると事務所にバレちゃうからな。この間パートのじいちゃんスピード出し過ぎてお呼び出しくってたから(笑)


ブブーーー!!!
ブブブブーーーーー!!!


えっ???なになになに???
また後ろのトラックがクラクション鳴らしてる!
私なんかした?


ブブブーー!!!
ブッブッブッ!


えっ?怖い怖い怖い怖い!あおってくるじゃん!
えっとえっと、落ち着け、私何にもしてないよね。
なんかにぶつかった?いやいや、そんな覚えないし。何か引きずって走ってるとか?そんな音はしないよね。


ブーーーーーーーーッッ!!!
ブッブーー!!


怖いよ!なんなのもう!止まった方がいいの?
でも止まっておっかないお兄ちゃんにいちゃもん付けられて刺されちゃったりしたら嫌だし。
もう、なんなんだよー、怖いよーー。


ブブブブーーーーー!!!


もういいや、スピード違反とか気にしてらんないや。事務所に戻ったら説明しよう。ドラレコも付いてるし。早く営業所に戻りたいよ。

そういえば昔ヒッチコック監督の有名な映画に『激突!』ってあったな。普通の乗用車がほんの些細なきっかけで執拗にでっかいトレーラーにおっかけられるやつ。あれ恐かったなぁ。あーもう、あの時の主人公の気分。


ブブーー!!
ブッブッブッ!!
ブブブブーーーーー!!!


もうやめてよ!何にもしてないじゃん!
やだもう涙出てきた。なんでそんなにしつこくクラクション鳴らすのよ!怖いよ。怖い怖い怖い怖い。
早く早く早く!営業所はまだ?
この直線てこんなに長かったっけ??信号も全部青なのに。こういう時っていつもの道がやたらと長く感じるんだな。


ブーーーーーーー!!!
ブブブブーーーーー!!!
ブッブッブッブブーーーー!!!


あー、もうなんなの!やめてやめてやめて!お願いだから!怖いよ!
早く早く早く早く!早く早く早く!
営業所に帰りたいっ!もうやだ。やだやだやだやだ!なんで今日に限ってこんな目に会うの!
助けて助けて助けて助けて!いやだいやだ!!
いやだよーーーー!!!




───────────────────────


「そうなんですよ。おまわりさん。信号曲がる前からなんだか様子がおかしかったんですけどね。」

「おかしかったと言うと?」

「はい。なんかスピードも不安定で、フラフラしてたんでね、どうしたんだろうって思ってまして。で、曲がってからはもう右に左に蛇行しだしたんでこれはおかしいって思って。」

「で、バイクのあなたが横に回り込んだと。」

「そうなんです。トラック越しに見ても様子がおかしくて、ちょっと危険ですが横に回り込んで運転手さん見たら……」

「居眠りしてたと。」

「はい。もう完全に寝てました。」

「事故の原因は居眠り運転だね。運転士には申し訳ないけど回送中でよかったよ。営業中だったら大惨事になる所だった。」




「僕もたくさんクラクション鳴らしたんですけどね………残念です。」



おしまい。
うーーん、イマイチだな。
あ、私は居眠り運転しません!

私が米津玄師を天才だと思う理由 理由編その3

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またまた久しぶりに来ました。
もう前回の記事なんて誰も覚えちゃいないんじゃないかなんて事を思いつつも気にせず書くのだ!自己満足のために!

さて、前回は米津さんの歌のメロディについて触れましたが、今回は最後に予告しました『私がメロディに関して一番すごい!と思うこと』を説明いたします。


それはズバリ!メロディの組み立て方が自由だからです。


世に出回っている多くの歌や私たちが昔から聞き慣れている歌はそのほとんどのリズムが4分の4拍子というやつで構成されています。一小節に四分音符♩が4つ入ってる。音楽で指揮を習いましたよね。カウントすると『1、2、3、4、1、2、3、4、』となるわけです。

で、さらに歌の区切り、いわゆる『一節(ひとふし)』ってやつは、多くがこの小節を二つ分合わせた、カウントすると『1,2,3,4,5,6,7,8,』ってリズムに収まる事が多いです。全てじゃないけど大体の歌がこの8カウントの繰り返しで、聴いていて一番しっくりくるリズムだと思います。例えば…

童謡の『チューリップ』ってありますよね。あの歌の前奏を思い出してください。~♪どーのーはーなーみーてーもーのメロディですよ。それをカウントしてみるとね、

『12345678、223456さんっはいっ!さーいーたー♪』

って感じになるんですよ。あの有名な『スキヤキソング』こと『上を向いて歩こう』も、

『12345678、223456さんっはいっ!っうっえっをっむーーいてぇ~♪』

って感じになるんです。
ところがね、米津さんの歌って作り方がとっても自由でこのカウントに収まらない事が多いんです。もちろん全てではないですが、私たちの身体が自然に覚えてるリズム通りにいかないものが多くあるのです。初期の頃の歌を聴くとよくわかります。

例えばアルバム『diorama』に『首なし閑古鳥』という歌があります。この歌のサビに入る前をカウントしていくと、『12345678、22345678、32345678、42345678、12さんっはいっ!』となります。8の塊の後ろに4が付くんです。それまで普通に8カウントだったのに。なので何にも考えないで歌おうとすると、『423456さんっはいっ!♪あーいされ……あ、まだか。』ってなるんですよ(笑)

でね、面白いのはこの歌、2番のサビ前でも同じく8のあとに4が付くのに、なぜだか2番が終わってサビの繰り返し前は普通に8カウントで入るんですよ。だから、「もう騙されないぞっ、22345678、12っあっ、もう入るのかっ」ってなるんです。わかりますかね?ちゃんと覚えるまで何度巻き戻してやり直した事か(笑)

それとアルバム『YANKEE』に収録されている『WOODEN DOLL』という歌、私大好きなんですけど、この歌はぱっと聴くと三拍子っぽいですけど『123456、223456』という8分の6拍子で構成されています。『Bremen』に入っている『ホープランド』も8分の6拍子です。

でもこの歌の面白いのは前奏は普通に8分の6なのにAメロの入り口が全部8分の5になってるんですよ。『(前奏)123456、223456、323456、423456、(Aメロ)12345、123456』って感じ。
なので最初聴いた時なんだか不思議なメロディだなーって思いました。覚えるのにちょっと苦労した歌です。

そしてそして更に、メロディの流れが突飛(笑)

子供の頃、音楽の授業で簡単なメロディを作ろうとかやりませんでしたか?例えば先に
『ドーレーミーレー』って音があって、あとに続くメロディを考えましょうみたいな。

普通に考えたらぱっと思いつくのは例えば
『ファーミレド』とか『ソーラシドー』とかそんな感じが一般的かなーって思うんですけど、私昔からふざけた子供だったんで『ソーミードーミーラソド↑ラソー』みたいにへんてこりんな音を考えて発表して先生を「う、うん……まぁそうだね。」って困らせたりしてました。

米津さんのメロディの流れって、『ファーミレド』みたいな当たり前の流れじゃなくて、意表をついて音がポンポンと跳ぶのでおもしろいんですよ。
例えばアニメ『僕らのヒーローアカデミア』の主題歌になった『ピースサイン』の前奏って面白い流れではないですか?そのまま上がるかと思うと1回下がって上がって昇るみたいな音符の動きがおもしろくて、でもそれがヒーローっぽい躍動感を演出していてアニメにぴったりマッチしています。

メロディだけじゃなくて合いの手の様に入るギターのフレーズもおもしろくてかっこいい。それに入る場所もリズムの流れをぶった切って入ってきたりするのでわくわくします。ドラムも然りで。ここでそのリズムが入るのか!って意表を突いてくるので演奏を聴いているだけでわくわくします。

そしてそして!『diorama』に収録されている『caribou』って歌は私が上で説明したすごい!要素が全て詰まったすごい歌なんです(笑)


まず前奏。全体に言えば先程言った8カウントに収まるメロディなのですが、合間と最後に4カウントがひとつずつ入っているので、ぱっと聴くと途中で曲調が変わって聴こえます。『12345678、22345678、1234、12345678、22345678、12さんっはいっ!』って感じです。

曲の始まりはギターのフレーズから入りますがそれがまた独特でおもしろい。で2節目からバスドラのドンドンというリズムが入ってきて前奏が始まるんですけど、この演奏がなんか色んな音が混じってゴチャゴチャに聴こえる。ひとつひとつはちゃんとした?メロディなんだけどそれがいくつか集まっていて、本来なら前の記事でお話した不協和音で不快に聴こえてしまうはずなのにちょっとわくわくします。この歌自体は曲調に合わない、なかなか辛辣な内容なんですけどね(笑)

で、歌に入ると所々に4カウントが入ってきて一息つくポイントがあります。
でね、この歌の一番おーって思ったところは、サビに入ってよーーく聴くとドラムのスネアのリズムがなんか曲に合ってない不思議な所でタンッ、タンッて入ってくるんですよ。なのでそれに気付くとえっ?ってちょっと不思議な気分になるのです。なんで?って思ったんですけど、なんと!この歌、サビからCメロに入ると突然三拍子になるんです。曲の途中で拍子がすっと変わるんですよ。そうすると、さっきのスネアのタンッの拍子がしっくりくるんです。米津さんがそれを狙って入れているのかは定かではないし正解かはわかりませんが、私が推測するに、曲調を変える前に布石を打っているのではないかと思ったわけです。最初からスネアのリズムが三連符のタッカタッカなのもそれを見込んでのことなのか?などと勝手な憶測を立てたりしてます。

それで他にはそういったおもしろいメロディはないかと、『diorama』をじっくり聴いてみたのですが、『あめふり婦人』にしても『ディスコバルーン』にしてもメロディや合いの手が自由すぎて私みたいな凡人には到底どうなってるのかわかりようもなくて頭がおかしくなってきたので考えるのをやめてしまいました(笑)


とは言うものの最近の音楽は特に譜割にこだわらないという事を音楽に精通している仲間に聞いた事があるのでもしかしたら『WOODEN DOLL』は三拍子かもしれないし『Caribou』は2拍子かもしれません。

と、言うことでホントはメロディに関してもっと思うことはあるのですがとりあえずやめます。
次回はいよいよ私が米津さんの歌で一番好きな歌詞についてお話したいと思います。

音楽に詳しい方や米民さん方が怒ってませんように!←気が小さいので💦

『歌ってみた』ってさ、

ほんとはもっとふざけたタイトルだったんだけど思ったより辛辣な中身になってしまったので怒られると思って中身がわかるタイトルに変えました(笑)
今回はかなり口が悪いです。イヤな予感のする方はそっとブラウザを閉じてください。


あのー、よくyoutubeなんかでシロートさんが『歌ってみた』とか言って自分が歌ってるのを投稿してますよね。それに関しては私『勇気あるなぁ』くらいにしか思わないしどーでもいいんですけど、たまに常連さんにファンが付いてたりするでしょ。

「○○さんの歌声素敵すぎます😍」
「さすがです!ほんとにお上手ですね!」
「待ってました!いつも楽しみにしてます♪」

とかコメントに入ってたりして、まぁ、これも全然『物好きな人もいるもんだなぁ』くらいにしか思わなくてどーでもいいんですけどね、これが

「本物より○○さんの方が上手いです」
「本物超えましたね!」
「アレンジが素敵です😍」


とかってなると、『は?』ってなるわけですよ。

『本物を超えた??』だと?馬鹿言ってんじゃないよと。百歩譲って『本物より歌が上手い』に関してはまぁ、歌い手さんによってはある……かもしれませんが、それだってその歌作ったのは本家本元のプロの、プロのアーティストさんですからね。ど素人が本家を超えられるわけがないんですよ。何言っちゃってんの?って思っちゃうんですよ。

しかもね、最後の見てください。
「アレンジが素敵です」は?アレンジっつったか?アレンジだと?
プロのアーティストが、こだわりにこだわって、一生懸命産み出した作品を、ど素人が、勝手に、アレンジだとーーー💨💨

なにしてくれてんの。マジで。
そんなのさ、人が一生懸命夜も寝ずに考えて必死に絞り出した企画をプレゼンしたら、その人がなんも知らないうちに他人がちょこっとなんかしら付け足して手柄を取ろうとするようなもんでしょ。

なんにも無いところから産み出された完成された音楽を、仮にアレンジできる者がいるとしたらそれは、それを産み出した本人か本人に頼まれたプロのアレンジャーさんか、本人に許可を得たプロのアーティストさんくらいなんじゃ!ど素人が勝手にヘタクソなアレンジ加えてんじゃねーー!しかも手柄取れてねーじゃんか!

実際youtubeで歌ってみたを見て『あー、この人上手いなぁ』って感心した人ってほとんどいませんよ。たまにいますけどね。「わ、かっこいいな」って人。そういう人って、大抵きちんと発声ができていて変にアレンジしてないです。


ただね、これがシロートさんでもコピバンの人達とか、バンドじゃなくてもライブハウスなんかで普段音楽活動をしてる人なんかだとちょっと違うんですよ。そういう人たちの場合youtubeにあげるとしたら『歌ってみた』とは書かないでしょ。『カヴァー』って書くんじゃないかな。多分。

『歌ってみた』と『カヴァー』って同じじゃん!て思われるかもしれないけどちょっとニュアンスが違う気がするんですよね。

『カヴァー』って言われるとなんとなくね、リスペクトするアーティストさんの歌を自分の演奏で自分なりに一生懸命歌いますって感じがするんです。つまりもうアレンジもありきな感じなの。

『歌ってみた』はいい感じの歌があったからカラオケなんかでちょっと歌ってみました。っていうイメージ。歌に自信のある人が上手に歌えたから聴いてみて。なイメージなんですよ。

はい。言い方の違いだけなんです。結局ね。なんかすみません。つまり、発声の仕方もなんもわかってない歌のシロートさんが、ちょっとばかし上手いって褒められたからって、勘違いしてプロの歌にアレンジ加えて歌ってんじゃねーっていう話です。
クセのある歌い方ってんならそれでもいいから、わざわざタイトルに(Arrange Vr. )とかカッコつけて書かないで。イラッとするから。


いやー、なんでこんなに怒ってるのかと言うとね、普段は私絶対イラッとするのがわかってるので『歌ってみた』は見ないんですけどね、たまにオススメのyoutubeってお知らせが勝手に入ってくるんですよ。頼んでもいないのに。それでこないだそれが私の大好きなアーティストさんの『歌ってみた(Arrange Vr.)』で、は?って思ってよせばいいのにちょっと覗いたりして、結局『なんだこりゃ?』って思って、しかもそれがすごく褒められたりしてるんで「おいっ、ふざけんなよ」ってなっちゃったんです。私多分原作厨です(笑)

私のブログを覗いてくれる数少ない方たちの中に『歌ってみた』投稿の経験がある方、ほんとにごめんなさい。不愉快に思った方もごめんなさい。でもただ投稿するだけなら全然何とも思わないんですよ。マジで。(アレンジしてみた)がイヤなだけなんです。(アレンジしてみる)のは、本当に実力のある方にしてください。それか『歌ってみた』じゃなくて『カヴァー』にして。

まぁ嫌なら見なきゃいいだけの話じゃんて事なんですけどね。だからもう見ませんよ。
でもでも、なんかほんと、こっちが恥ずかしくなっちゃうんですよね。だったらオリジナルの歌作ればいいじゃん。『オリジナルの曲作って歌ってみた』ってさ。人のふんどしで相撲取るなよ。勝手に歌うのは何とも思わないけど、勝手にアレンジしてカッコつけて(Arrange Vr.)って書くなよ。恥ずいから。
それに英語で書くなら(Arranged Vr.)だからね!
プンプン!!

と、言うことで、米津さんの歌聴きながらおうちに帰りまーす。また!

私が米津玄師を天才だと思う理由 理由編その2

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はい。忘れた頃にきますよ。
なんだろ。このダラダラした感じ。サッサと書けばいいのに。いやーでもね、熱い想いを伝えようにもなにせ想いが熱すぎて私の語彙力が付いていかなくてどう書けばいいのか迷うんですよね。伝わってますかね?なんも伝わってない気がする。それでも私は書くのだ!自己満足のために!!

……ただでさえダラダラ長いのに余計なことに文字数を使ってしまった。というわけでいきます。


前回米津さんのメロディについてお話しましたが、今回はその続きです。

最初の方で『発売されたアルバム毎に米津さんのその時の心情が表れていて感慨深い』みたいなことを書きましたが、それについて私が知ってる範囲で説明します。ボカロの事は全然わからないので米津玄師名義のアルバムからです。


幼い頃から自分がどこか怪獣のような、異次元の世界に暮らしているようで人と馴染めず、それでも居場所を求めてボカロの世界に入り込んでいた米津さんは、だんだんこのままネットの中に閉じこもっていてはいけないと思うようになり、本名の米津玄師の名前で1枚目のアルバム『diorama』を発表します。この頃はまだインディーズで、アルバム作りを全部自分で手がけていたのですが、このアルバム制作はほんとに辛くて苦しかったそうです。この時、実はのちに発覚する病気とうつ病を併発していた頃でぱっと聴いただけだと全体に暗い感じのするアルバムなので最近米津さんを聴き始めたって方には取っ付き難いアルバムかもしれません。前回お話した不協和音バリバリの楽曲が多く歌詞も不思議な感じだったり、悲観的なものが多いです。

それまで全て1人で手がけてきた音楽を人と関われるものにしたいと考えた米津さんは2013年『サンタマリア』でメジャーデビューします。のちにこの楽曲は自分のそれまでの音楽作りからの大きな転機になったと言っています。そしてメジャーデビュー後初のアルバム『YANKEE』を2014年に発表します。このアルバムはボカロ時代の面影を残しつつ、新しい米津さんの音楽を取り入れたアルバムで、私の中の神アルバムの一枚です。米津さんの歌を聴いてみたいと言う方にはまずこのアルバムをオススメします。

dioramaに比べると大分POPで明るい曲調が多く、パッと聴いただけだと『今流行りの音楽』と言う感じです。ところが!よく聴き込むと実に考え練られた複雑な音が楽しめます。そして1枚のアルバムでバラエティに富んだ色々な曲調の歌が楽しめます。

デビュー後2枚目のアルバム『Bremen』は『YANKEE』でまだ残っていたボカロ時代の名残りを一新させるアルバムです。演奏もよりシンプルなバンド志向の曲調なので、「ハチが好き!」「あのdioramaのクセのある感じが好き!」という人の中には『普通の曲調のアルバム』と感じている方も多いかもしれません。かく言う私もその中の1人でありましたが、じっくり聴き込むとうーんと唸るポイントがたくさんあるのがさすがです。最近米津さんを聴き始めたと言う方には取っ付きやすいアルバムなのでオススメします。

そして、去年11月に発売された今一番新しいアルバム『BOOTLEG』は米津さんがずっと欲して止まなかったたくさんの仲間と作り上げた、米津さんの才能溢れるアルバムで、私の大好きなアルバムの1枚となりました。メディアでお馴染みの歌がたくさん入っているので「Lemonめっちゃ好き!」って方にはこちらをオススメします。

さてこんな感じでざっとですが、アルバム毎の米津さんの心境の変化などお話しましたがお分かりいただけたでしょうか。いやお前が分かっているのかって感じですが、もちろんもっと複雑な心境や変化なんかもあったのかもしれません。

そしていよいよここからが私が大した知識もなしに勝手に語るコーナーです!まじすか?こっから更にですか?はいそうです。いきます。


まずですね、米津さんの歌は演奏がめちゃくちゃかっこいい!バックの演奏が単なる伴奏じゃないの。
時には複雑に絡み、時にはシンプルに、その楽曲ごとに考え練られた音楽は米津さんが描くイラストの様に歌に色と味を加えています。特に私が大好きなアルバム『YANKEE』はギターもドラムもめちゃくちゃかっこいいです。

例えばね、ギターはストロークで忠実にコードを進行させるだけじゃなく、『しとど晴天大迷惑』みたいにまるでコーラスのような旋律をボーカルに被せてきたりします。
それからちょっと聴くと主旋律と関係のないような特徴のある旋律が、関係ないのに主張しすぎず心地よく合わさっています。そしてそれがサビで自然と主旋律とすっと被っていく。これはもう鳥肌もんです。さらにキレのいいツインのギターがものすごくかっこいい!それぞれの主張の強いメロディラインが見事に美しいハーモニーを奏でています。『メランコリーキッチン』『花に嵐』なんかを聴くとよくわかります。

ドラムも単なるリズム隊に留まらず、きっちりと曲を構成する劇団員のようです。超高速裏打ち(打ち込みだけじゃないですよねー。)やハイハットのリズム打ち、乱れ打ちのフィルとか、それぞれの歌に合わせて見事なリズムが刻まれていてクソかっこいいです。

先にも言いましたが、伴奏が伴奏に留まらずなんならめっちゃ主張してくるのに、米津さんのボーカルが全くそれに負けることがないので在り来りな言い方になりますが『深味を与えている』って感じがします。


そしてそして、次が私が一番『すげーなぁー』って思う所なのですが………かなり長くなりましたし、更に長くなりそうなので一旦終わりにしまーす。


さあ、一体いつまでこの勝手な一人語りが続くのか??予告すると、私は本当は一番米津さんの歌詞に感銘を受けているので、マダシバラクツヅク、ラシイッスヨ←モヤさまショウくんの感じで(笑)

ではでは!またお会いしましょう!

私が米津玄師を天才だと思う理由 理由編その1

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前回は私が米津玄師さんの音楽と出会ったきっかけをお話しましたが、今回から具体的にどこら辺がすごい!と思うのかお話します。お付き合い下さい。


私は米津さんの音楽を聴き始めてどんどんハマっていきました。聴けば聴くほど、『うわぁ、この人すごいなぁ。天才だわ。』と絶対にブレイク(言い方古いすか?)する!って思ってました。
何故そう思ったのか?ひとつずつ説明します。



まず第一に歌が抜群にうまい!
基本低音ボイスなんですけど音域が広く、高音もファルセットも、なんてことなくさらっと使いこなしちゃう。声質も聴いていてとても心地よく、流れるようにさりげなく歌う感じがたまりません。
ちょっと舌巻すぎのビブラートかけすぎって感じもあるのでニガテな人もいるかもしれませんが。特に3枚目のアルバム『Bremen』の頃の歌い方はなんて言ってるかわからないくらい巻舌ビブラートなので初めて聴いたら「は?」って思うかも(笑)

歌い方に多少のクセはありますがこの人、生で聴いても音を外さない。次に説明しますが、複雑なメロディラインでも音がビシッと決まるので全く不安にならない。聴いていてほんとに気持ちがいいんです。


2年前に初めて行ったライブでは、調子が悪かったのかもしれませんが高い声が出なくて高音を下げて歌ったりしてあれ?って思ったんですけど、この間行った武道館では格段に歌が上手になってました。
なんて言うととっても偉そうですが、本人が雑誌のインタビューで「最近は歌も上手くなってきた」って言っていた通りほんとに生で聴いても安定感があって心地良い歌声は鳥肌もんでした。

ここまでならね、『歌上手い人なんか沢山いるじゃん』になってしまうんですけど、私が一番すごいなーって思うのは米津さんの歌ってほとんどの歌が息継ぎのタイミングが難しいんですよ。私みたいな1m手前からロウソクの火が消せないくらい肺活量に乏しい女が歌うのには息が続かない事が多いんです。それを『え?こんなに長いフレーズ息継ぎなしで歌っちゃうの??』ってくらいさらっと歌っちゃうの。普通の歌とブレスのタイミングが違うんです。その理由も私なりに考えた事があるので次にいきたいと思います。



第二に、メロディラインが普通じゃない。
なんとなく覚えたからカラオケで歌おうってなっても実際歌ってみると一筋縄ではいかないので、私は細かい所まで完璧に覚えてから歌う事にしてます。はい。どーでもいっすね。でも一度覚えるととっても気持ちよく歌えるんです。息続かないですけど(笑)

米津さんの歌って


Aメロ→Bメロ→サビ→A(A’)メロ→(B(B’))メロ→サビ→Cメロ→サビ

ってパターンが多いんですが、1番と2番のメロディがビミョーに違ったりするんです。それと意表をついたリズムで流れるので覚えるのが難しいんです。で、私そんなに本格的に音楽を勉強したわけじゃないんですけど、メロディの流れが定石通りにいかなくて『えっ?そこで上がるの?そこで下がるの?』ってなるので難しいのです。
でもそれが不自然でなく、なんの違和感もなく流れていきます。で、2番が終わってのCメロから終わりにかけてかけてうわーーっと盛り上がって終わりに向かう。通して聴くと全部でひとつの楽曲という感じに聴こえます。

『アイネクライネ』や『Flowerwall』や『花に嵐』や『ウィルオウィスプ』、新しいところだと『Nighthawks』や『灰色と青』あたりを聴くとよく分かると思います。他にもいっぱいありますけど。

それから初期の頃から米津さんて『不協和音を美しく聴かせる天才』と言われていました。
例えば単純に言うとピアノの鍵盤の隣合ったふたつを同時に鳴らすとちょっと耳障りな音がしますよね。米津さんはそれを巧妙に取り入れて、不快感なく美しい音に仕上げるのです。

この技法は特に1枚目のアルバム『diorama』に多く取り入れられていて、有名な所では『ゴーゴー幽霊船』あとは『ディスコバルーン』『caribou』『Black Sheep』『抄本』辺りを聴いていただければよく分かると思います。

でね、米津さんの特にこの頃の曲って、いろんな音を複雑に組み合わせて作られてるんですよ。それがよく分かるのが『ゴーゴー幽霊船』で、よーく聴くとずっと『うーーーー』って人の声みたいなが流れてます。その歌それぞれに合わせて仕込まれた音が、作品をより自然に共感できるものに仕上げているのです。
これについてはあとで詳しく書きたいと思います。

また米津さんはボカロにしても全部自分で作って打ち込みなんかもやってるので、このアルバムも楽器以外の音がちらちらと入っていて楽しめます。『MAD HEAD LOVE』と両シングルの『ポッピンアパシー』に入っているコンピューターの声は、『Lemon』で話題になった『うぇっ』の子じゃないかなと密かに思ってるのですが(笑)

それで、私が前に話題にした辛口音楽評論でおなじみの石左さんが前から米津さんを絶賛していて、かなり前の記事ですがこの『不協和音のヒミツ』について解説したブログがありますので、こちらをお読みいただけばなぜ不協和音を美しく聴かせることができるのかがよく分かると思います。転載の許可はかなり前にいただいてます。やっとここで紹介できる(笑)↓↓↓↓↓

『BASEMENT―TIMES』
米津玄師を、ちゃんと聴いてほしい
https://basement-times.com/yone-yaba/


どうですかね?専門家の意見でとてもわかりやすくて共感したんですけど。
まぁそんなわけでね、米津さんの歌って一度聴くととても印象に残りやすくクセになる。いわゆる『中毒性の高い歌』ってことになるんですよ。

このメロディの妙に関してはまだまだ言いたいことがあるのでもうちょっとしゃべっていいですかね?
あー、伝わってるか不安。

と、いうことで、まだまだ続く一人語り。
集中して書く時間がなくてのんびり更新になりますけどもうちょっとお付き合い下さい。

ではではまた!

この歳になって思うこと

ちょっと間にはさんじゃうぜーイエイイエイ!

昨日、私お誕生日だったんですよ。
年齢的にはね、もう折り返したら死んでる歳なんで、あんまり嬉しくないんですけど、やっぱりいろんな人に「おめでとー」って言われたらそりゃ嬉しいわけなんですよ。
でね、その中にはもちろんマジ友さんもいたんですけど、ほとんどがツイッターのクロマニアン仲間だったんです。その中にはね、実際にライブなんかで会ったことある仲間もたくさんいて。

これってね、数年前の私なら絶対に考えられなかった事ですよ。だって顔も本名も知らないネットの中の人達と親しく会話をしようなんざ、ちょーコミュ障の私が考える訳もないもの。
小中高専門と、それなりに友達と呼べる人はたくさんいたけど、ほんとに心を許せる友達はその中でもほんのひと握りで特に不自由もなかったし、人に興味もなかったし、こちらから積極的に近付く事ってほとんどなかったししようとも思わなかった。

もう2年くらいになるかなぁ。フォロワーさんの中にmixiでもマイミクさんのTさんて方がいて、クロマニアンの奥様が集まる奥様会ってのに誘ってくれたんです。正直どうしようってすごく迷って、最初はお断りしちゃってたんですけど、せっかく声をかけてくれているのだからとほんとに意を決して参加してみたんです。私をよく知ってる人に言ったらみんなびっくりしてましたよ(笑)

で、行ってみたらみなさんとってもいい人で、『ヒロトマーシー』で繋がってるから私も初めてなのに思わず語りすぎちゃったりして(笑)でもみんな一生懸命聞いてくれて、その場はとても楽しかったんです。

でもね、その後、ライブで会ってほかの繋がりと接する機会なんかもあったけど、やっぱりコミュ症が出ちゃって、『一度会っただけなのに私なんかが親しげに話しかけてはいけないんじゃないか』とか、みんなが盛り上がってる所に入っていくことにものすごく抵抗があって、溶け込む事が出来ませんでした。だから奥様会に参加したのはそれ1度きり。

それからもずっとツイッターでイイネしたりたまにコメント書いたりしてつながりはあったんだけどライブ会場で会ってもなんとなくあいさつだけして二言三言かわして終わるって感じで、みんなからすれば、とても愛想のない扱いにくいヤツだったかもしれない。

前に苦手な事ってタイトルで書いたブログの中に『お店の店員や整骨院の先生に必要以上に話しかけられるのがニガテ』と書きましたが、それってね、無理して相手に合わせて相手が私に近付いてくるのがイヤだからなんです。楽しそうに振る舞うのも疲れるし、プライベートな事に突っ込まれるのもイヤ。『おいおい、入ってくんじゃねーよ』ってなって、最終的に自分が辛くなるからです。私やばいな。

でね、そんな感じになるのがめんどくさいので、なかなか人に近付く事ができないんですけど、何回かライブで顔合わせたりお茶したりするうちにね、『あれ?楽しいぞ?』って思ってきまして。で、このブログでも記事にしましたが、フェスで一緒に行動させてもらった時もベッタリみんなで行動とかじゃなくてけっこうみんな好きなようにバラバラで、『あー、なんか楽しいかも。』ってなりまして、私の方から少し近付けた気がしたのです。

ついこの間行ったクロマニヨンズのライブでも、数名の方に声をかけてもらったり声をかけたり、ほんの一年前では考えられない行動を取ってる自分がいました。

それで昨日。たくさんのクロマニアンの皆さんが『お誕生日おめでとう!』って言ってくれて、なんだかびっくりしてしまって、もう誕生日だってはしゃぐ歳じゃないんだけど、やっぱり嬉しかったんですよねー。

きっかけをくれたTちゃんはこんな嬉しい写真と共にとっても嬉しい、もったいないくらいのメッセージをくれました。写真だけみんなに見せてあげる!
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きゃーーー!マーシーかっこいいー😍

フェスの記事でイラストの転載を許可してくれたフォロワーさんも去年に引き続きこんなにステキなイラストを贈ってくれました。↓↓↓↓↓

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ほんと、ふんころがしのフンみたいなめんどくせーやつだよなって自分で思うけど、なんかこういうのもいいのかなぁって思うようになって、もう少し近づいてみようかしらって思ったりしてます。勝手に。相手がどう思うかわかんないですけどね💦
私、ライブ会場にいてもなかなか出会えないレアキャラらしいので(笑)


と、いうことで、Tちゃんほんとにありがとね。
なんか前半、心配性のTちゃんが心配になるような内容になっちゃったけど、トータルすると感謝してます。ほんとよ。


と、いうことで、人生折り返しをとっくに過ぎたしょーもないやつですが、新生ふんころがしってことで楽しく生きていきたいと思います。
また長くなっちった。




今までいくつかの悲しいことを
解決しながら 乗り越えてきたから
今ひとつここで はっきりとここで
確信を持って 大きな声で

今度のがNo.1だろ
今度のがNo.1だろ!

私が米津玄師を天才だと思う理由 きっかけ編

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*またいつもの一人語りです。長いです。しかも今回だけでは終わりません。ごめんなさい。


このブログでもちょいちょい名前を出してます、今人気急上昇中のアーティスト『米津玄師』さんです。少し前からアニメの主題歌を手がけたりしてじわじわと名前が知られるようになってきてましたが、前期終了したドラマ『アンナチュラル』の主題歌『Lemon』が、ドラマの人気と相まって爆発的なヒットになり、一躍大人気アーティストとなりました。ちなみに『玄師』は『けんし』と読みます。念の為。

私ね、この記事をもう1年も前から書こう書こうとして、なんかあんまり短絡的な感じにしたくなくてどうやって書こうかなんて悩んでるうちに今になっちゃったんですよ。そんなんしてるうちあっという間にどんどん人気者になっちゃって、今書かないと流行りに乗っかっちゃったみたいになるので意を決して書くことにしました。上手く書けるかしら。



さて、私が米津玄師さんの歌と出会ったのは約4年前のある日。スネ夫に「すっごくいいアーティスト見つけたから聴いてみて」と言われてYouTubeで聴いた『アイネクライネ』が最初の歌でした。
『アイネクライネ』はもう言わずと知れた米津さんの代表曲で、JR東日本のCMソングにもなりました。

自分にどこか自信のない女の子の切ない恋心を歌った歌で、米津さんの書いた淡い色使いのキレイなイラストに乗せたMVで初めて聴いたその歌を、初めは「へー。絵がキレイで歌うまいなぁ。」くらいにしか思わなかったのですが、歌詞の『あたしの名前を呼んでくれた』という一言が胸にどーーんと刺さりまして、なんだこの人!すげえ!って一気に好きになりました。

その後『ゴーゴー幽霊船』やら『リビングデッドユース』やら『ドーナツホール』やら、今となっては定番のMVを見まくって、そのなんとも言えないメロディラインと不思議な世界と歌詞の言葉選びの妙にすっかりハマってしまいました。

米津さんはハチの名前でずっとボカロの歌を作っていて、当時はまだハチ名義の方が有名でした。ボカロに全く興味がなかった私はもちろんハチの名前も作品も知らず、なのでボカロ時代からのファンの方からすればまだまだひよっこという事になります。それでも米津玄師にすっかりハマった私がすぐにアルバムを買いにタワレコに走った時、まだ米津さんのコーナーはなく、アルバムはボカロのハチコーナーにありました。

それから聴きまくりましたねー。まだ米津さん初心者だったので1枚目の『diorama』より2枚目の『YANKEE』の方が聴きやすくて、毎日聴いてました。今でも『YANKEE』は私の中の神アルバムの1枚です。

さて、長くなってしまいましたが、私は彼は本当に天才だと思うわけです。テレビでも紹介される時は『10年に1人の天才』と言われますが、いやいやそんなもんじゃないでしょう。それは私が米津さんの大ファンだからというわけではないですよ。歌を聴き始めた時『この人はすごい。天才だ。近いうちに絶対に売れる。』って確信したんです。後付けっぽいけど(笑)違いますよ笑笑

私の天才の定義についてはこのための布石としてずっと前に書いたブログをご覧下さい↓↓↓↓↓


http://funkorogashi-blue.hatenadiary.com/entry/2017/07/03/183004


米津さんの作品を知る上で、彼の生い立ちなんかが重要になってくるので簡単に説明いたします。
あ、これは雑誌で読んだ情報なのでご存知の方すみません。少しお付き合いください。


米津玄師さんは1991年徳島県徳島市のごく普通の家庭に生まれた。生まれた時から身体が大きく、『歪な形をしていた』と言われたらしく、この事は重要なキーワードになる。
幼稚園の時にあったある出来事を境に、自分がみんなと違う怪獣のようになってしまった感覚に陥り、それは彼が大人になるまで続く。

小学生の頃から周りの人達と馴染めず、他人が話す言葉が理解できない、異国にいるような感覚を覚え、自分で描いた架空のキャラクターの住む世界で暮らしていた。中学生でオリジナル曲を作り始め、高校生の時バンドを組んで活動していたが上手くいかず、専門学校の時に組んだバンドも、『人と一緒にものを作る事ができない』という理由で解散。その後ボーカロイドの世界にのめり込み部屋に閉じこもって一人でひたすら音楽を作りニコニコ動画に投稿するという日々を送っていたが、このまま自分を隠して生活を続けていてはいけないと2012年米津玄師名義でアルバム『diorama』を発表する。

その後は本名の米津玄師の名前で自ら制作したMVをニコ動やYouTubeに公開。それが話題になり2013年『サンタマリア』でメジャーデビュー。いろいろあって今に至る。(笑)

ずっと自分は人と関わることができない、他人が何を言っているか理解できないという状態が続いていたが、20才を過ぎた頃『高機能知的障害』と『うつ病』を併発している事を告げられ全ての合点がいったという。

アルバムはインディーズ時代とボカロを合わせると全部で6枚発売されていますが、順を追って聴いていくとまさに米津さんのその時の状況が現れていてなにか感慨深いものがあります。

メジャーデビューするまで、どの楽曲も全て一人で作っていて、そのクオリティがすごい。どれも初めて体験する音楽で、これがまず天才だと思う理由のひとつです。

その作品について少し細かくお話したいのですが、とてつもなく長くなってしまうので、今回はここで一旦締めさせていただきます。


次回は私が彼がいかに天才かを、大した知識もないままに語ります!古くからの米民(米津さんのファンの方)が読んだらイラつくか?ま、いっか。私個人の感想でございます。

失礼しました!