世の中の大抵の事は大したことない

なまけものが書きます

わかったフリして美術館に行ってきました。

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先日、ずっとCMで見て気になっていた『怖い絵展』を観に上野の森美術館へ行ってきました。あいにくの雨でテンションやや下がりでしたが、最近イヤなことがあったりなかったりしていたので芸術に触れるのもいいかなーと楽しみにしていたし、一緒に行ったのがかなり不思議なモノの考え方をする愉快な友人だったので迷わず雷雨決行!そしたら友人がテンション下がってた(笑)

子供の頃から慣れ親しんだ上野ですが美術館に行くのは実は初めてで、そこまでの道のりは動物園に向かうのとはまた違う顔を見せていてなんだか優雅な気持ちになりました。すでにびちょびちょだけど。

美術館は雨だと言うのに、いや、雨だからかとても盛況で、すでにかなりな人数が並んでました。こんなに人気のある展覧会だと思ってなかった💦
券を買う時「中が大変混雑しておりますのでゆっくりご鑑賞いただけない可能性もございます」って言われたけど、ここまできて引き下がれるか!

果たして中は確かにすごい人。まぁあんまり気にせずにマイペースで見ようと最初のブースで説明文を読んでいたら係りのおねいさんが「順番は特に決まっておりませんので、立ち止まらずに順に奥にお進みくださーーーい!あとで戻ることも可能です!立ち止まらずにーー!」ってずっと叫んでるの。

いや興醒めするわ。私は今、混んでいるけどここのこの説明文が読みたいの!って思ったけど、気弱な私はとりあえずもう少し奥から攻めることにしました。おねいさんだって仕事なんだしね。あれ?ってかもう友達いないわ。一緒に来たのに(笑)私は彼女のそういうところが好きなんです。

展示ブースは『神話と聖書』『悪魔、地獄、怪物』『異界と幻視』『現実』『崇高の風景』『歴史』の6つのテーマに分かれていました。それぞれのブースの最初にテーマの説明がされていてどれも興味深くて全部に目を通しました。その中で私が怖いと感じたのは『現実』と『崇高の風景』。

『現実』とは飢餓であったり殺人であったり死体であったり貧富の差の情景であったり。現実で起こりうる理不尽な世界というのはやはり身近に感じられて怖いものです。そして現実で起こりうると言えばもう一方の『崇高の風景』。美というのは儚く弱いもの。それに対して崇高というのは巨大なもの勇壮なものに対して抱く美の感情の事を言う。何にも比較できない偉大さを示し、自然やその広大さに対して言われる事が多いらしい(ウィキペディアより笑)

例えば海が荒れ狂い難破した船から人が逃げ出しているとか、燃え盛る大火に滅びゆく街の最後の1日とか、かつては栄えていた城の廃墟だとか。

私、荒れ狂う海の波の絵って好きなんです。実際に台風で大荒れの海も好きです。前に大島に行った時台風で元町港が封鎖されちゃって、でもその時に見た大時化の海に見惚れてしまったんです。危ないのですぐに移動しましたけど。台風で甚大な被害に遭われている方もいらっしゃるのでほんとは不謹慎なことなんですけど、人間が到底太刀打ちできない自然の猛威って、なんだか不思議と見惚れてしまいます。
あ、津波は別ですよ。あれはダメです。

日本の絵って、素直に風景や静物や生活の一部を切り取った絵が多い気がするけれど、西洋の絵って宗教的な背景が絡んでいたり歴史上の出来事を切り取ったりそういうのが多いような気がしました。日本にも風刺画とか幽霊の絵とかありますけどね。ま、言っても全然詳しくないんでわかんないんですけど。

私に少しでも西洋の歴史について造詣があればもうちょっと楽しめたのかもなぁと思いました。
でもポスターにもなっているポール・ドラローシュ作の『レディ・ジェーン・グレイの処刑』は一番大きくて迫力があるけれど、とても繊細でリアルで柔らかくて、じーっと観ていたら泣いてしまいそうになって、とても引き込まれる作品でした。


あ、そうそう。最初の神話で美しくて恐い海の魔物?『セイレーン』が出てきた時は『セイレーンてスーパーナチュラルに出てきた怪物じゃん!』てテンション上がって、『現実』で『切り裂きジャックの寝室』を見たときは頭の中に『皆殺しのメロディ』が流れて、作者の名前に『マンフレッド』って出てきたら『あっ!マンフレッドマンだ!(⬅違う)』ってまたテンション上がって、結局はそんなくだらない鑑賞の仕方しかできないへなちょこなやつなんですよ(笑)


結局友人とは途中で再会してしばらくは一緒に周りながらくだらない感想を言い合っていたけど、またはぐれてしまってそれぞれで楽しみました。

蛇足ですがこの愉快な友人、前に一緒に下北沢巡りをした時お昼を食べてすぐ「クレープが食べたい」と言い出しまして、私も食べたかったんだけどお腹いっぱいだからあとで食べようと言ったにも関わらず自分一人でさっさと買って食べてました。上野の帰りの電車でもおもむろにカバンからミントのタブレットを取り出し、くれるかなぁと思ったら自分だけパクッと食べてカバンにしまってました(笑)そういうところが気を使わなくて好きなんですけどね!

また一緒に芸術鑑賞しようね~♪

毒舌は嫌いじゃないけど自分に向けられたら落ち込む

こんにちは。いい人を装ってるけどほんとは腹の中で常に毒を吐きまくっているふんころがしです。
最近は腹の中だけに留まらず無意識に口から「こんにちはー(・∀・)ノ」って出てきちゃうので困ってます。思ったことがつるっと出ちゃうのね。

ちっちゃい頃から口が悪くて、小学生からずーーっと通信簿の先生のコメント欄には『忘れ物が多く飽きっぽい。言葉が過ぎるのも気になる。』って書かれ続けてました。今でも男ばかりの家族の中で私が一番口が悪いと言われております。

何て言うか……ただ悪口言ってるわけではないんですよねー。私としては。普通に思ったことをペロッとしゃべるとそれが妙に的を射てしまってるというか逆鱗に触れちゃうみたいなんですよ。だから意図せずに相手を怒らせてしまうと反省もするし落ち込みもします。またやっちったよって。その代わり自分は悪くないって思ったら相手にある程度の暴言を吐かれてもあんまり気にしません。イヤミ言われても平気ですね。だって私悪くないもん(笑)


そんななので、悪気なくというか普段からちょっとひねくれてて悪意なく暴言吐いちゃう人とか毒舌な人とかけっこう好きなんですよ。おもしろいなーって思って。

例えばね、つい最近朝の情報番組をいろいろあって卒業された宇野常寛さんとか好きです。初めは『は?こいつ何言ってんの?』って思ってたんですけど、自分の中に信念があって筋が通っていて、普通は遠慮して誰も言わないようなことも平気で言っちゃう所がすごく面白くて『この人すごいなー』って思ったんです。で、この人のもうひとつ好きなところは自分の不得意な分野や興味のないことに対しては一言も発しないんですよ。黙ってるの。振られても「まぁこれは僕がどうのいう問題じゃないので」みたいに余計なこと言わないんです。

よくいるでしょ。その問題についてよく知りもしないのに振られるとうまいこと言おうとしてアホを露呈しちゃう人。⬅はい、毒舌出ました!

そう言うのがないから潔くて好きなんです。残念ながら、それが原因でコメンテーター卒業されましたけど(笑)


で、もう一人、音楽関係のブログを書いてる方でまだ若いんですけどすごい毒舌で文章もおもしろい方がいるんです。私初めはツイッターでこの人が書いた記事が荒れてるってのを読んで知ったんですけど、そのブログを読んでみたらほんとに納得でおっしゃる通りなんですよ。確かに書き方が辛辣でこの人の過去に何があったんだろうと思うほど斜めな感じなんですけどそれがまたおもしろくて。

でもこの人、基本『いいものはいい、悪いものは悪い』とはっきり言ってるだけなんですよね。それが世間の評価と違っていても、然程の実力がなくてもおっきな組織にごり押しされてて誰も何も言えないような相手に対しても、自分の思った事をズバズバ言っちゃうからすっごくおもしろいの。もちろん音楽に対しての造詣が深いから単なる悪口や批判じゃなくて納得しちゃうんです。

でね、久しぶりにそのブログを覗いたら興味深い記事がありまして、これ、私も思ってたけどツイッターでつぶやいたら荒れちゃうかもなーって思ってビビって言えなかったことなんで代わりにブログのURL載せるので気になった方は覗いてきてください。けっこう有名なブログなのでご存じの方もたくさんいらっしゃるかと思います。

あ、ちなみに……私前にこの人のある記事にとても感銘を受けてそれについて記事を書こうと思いご本人に引用してもいいかとお伺いを立てた所、あっさり「いいよー」とお返事をいただいた事があるので、ここにURL載せても怒られないと思います(笑)

それからだいぶ経ってしまいましたが、その記事については近いうちに、多分、近いうちに書きます。



【BASEMENT -TIMES】
https://basement-times.com/suda-masaki/



えっと……内容は今若手実力No.1と言われる、大人気俳優の菅田将暉さんが歌手デビューしたことについての記事です。はい。この人すごいですよね。

この記事では直接菅田さんの歌について文句は書かれていませんが、私菅田さんが歌手デビューってニュースを見てその歌声を聴いたとき、わりと同じこと思っちゃったんですよね。

この俳優さんてほんとに器用な人で、ブレイクする前はけっこうアブナイ役もやってたし、私は『泣くなハラちゃん』で主役の弟役をやってて好きだったんですけどとても器用なすごい俳優さんだなーって思ってました。

忘れらんねえよのファンを公言していて、「頼む!もっとでっかい声で言ってくれ!」って思ったり、主演の映画の中で忘れの歌を歌ってるのを聴いて上手だなーって思ったし、GReeeeNの映画でも歌っててそれもまたやっぱうまいなって感心してて。

でもね……エンタメニュースで自分の持ち歌歌ってるのを聴いたとき、『あれ?あんまりうまくねーな』って思っちゃったんですよ。なんていうか苦しそうというか自分の歌なのに自分のものになってないっていうか、そんな印象だったんです。で、その時は『あ、そーか。この人は役に成りきればそれなりのクオリティが出せるんだけど、自分自身のまんまだとこれくらいになっちゃうのか。』って勝手に納得してたんですけど、記事を読んでなるほどなーって思っちゃいました。

何年か前に芸人さんが司会をやってたカラオケのオーディション番組で、すっごくうまくて審査員にも絶賛されたけど、最終審査のオリジナル曲をプロデュースしたのがロケットマンことふかわりょうで、その歌が私でもびっくりするくらい本人の良さを殺しちゃっていて結局デビューできなかったのを思い出してしまいました(笑)

確かに趣味がギターなら、本人に作詞作曲させてあげればよかったのに。プロデューサーって大事ですね。事実菅田さんの歌ではない、最近米津さんとコラボした『灰色と青』ではちょっと(だいぶ)米津さん寄りの歌声でなかなか上手だなーってまた関心しちゃいましたので。

そう考えるとやっぱり言ってもプロの歌い手さんてすごいんだなーって思ったりもしました。


はい、結局何が言いたいのかわからないですけど、『BASEMENT - TIMES 』おもしろいのでぜひ読んでみてください。


これは『灰色と青』


https://youtu.be/gJX2iy6nhHc


ではでは!

郷愁写真館

私が実家であるマンモス団地を離れてもう約20年が経ちました。昨日実家に帰って、ほんとに久しぶりに歩いた商店街の駐車場から家までの道すがら、なんだか急に懐かしさが込み上げてきてつい写真を撮りました。

今日は郷愁に浸りながら、勝手に写真館です。



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広い団地の敷地を二分するように走るバス通りの頭上にかかった橋で商店街が『あっちとこっち』に分かれています。私は『あっち側』にはあまり行かなかったけど、昔おっきい木の後にちらっと見える建物にラーメン屋さんがあって、お父ちゃんがいた頃たまに家族で食べに行ってた。めったに外食しない家だったからほんとに嬉しかったなぁ。でもビンに入ったオレンジジュースは注文してもらえなかった。



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バス通りに架かる橋。ここから向こうが私のテリトリー(笑)テンションが下がって家に帰りたくない気分の時、この橋で、走ってくるバスを頭上から見下ろすのが好きだった。



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商店街はずらーっとけっこうな数の店が並んでいて、その中に小学生がこぞって遠足のおやつを買いに来る駄菓子屋さんがあった。私が好きだったのは10円のちっちゃいヨーグルト。それとベビースターラーメンとハートチップルは事ある毎に先生が買ってくれた。太っ腹。
長く繋がるお店は2階が住居になっていて、同級生の家が洋服屋さんをやっていてしょっちゅう遊びに行ってた。お店の裏から入って階段で2階に上がるのがなんだかとても羨ましかったなぁ。

写真はお店の隙間の通路にある公衆トイレなんだけど、ここ、幽霊が出るとかウワサになっていて子供の頃はとても怖かった。特に夜は白熱灯の妙に白っちゃけた灯りに虫がたかってて、さらにたまにチカッと点滅するもんだから前を通るのも嫌だったな。



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ちっちゃい児童館みたいな集会所。その横の芝生で集会所で遊ぶちっちゃい子供を横目で見ながら、それより少しだけおっきかった私は洋服屋の友達とキャッチボールをしたりして遊んでた。ちっちゃい子が遊んでるおもちゃが気になってたんだ。




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うちの裏の公園。今は腰掛けがある場所に、昔は砂場があった。そこで、砂をバケツに入れてお米を研ぐ要領でただひたすら砂をお水で洗うという遊びをずーーっとやってた(笑)砂の中から50円玉を発掘してすごくテンションが上がったのに、遊んでるうちにまた元の砂場に落っことしてどっかに行ってしまった💦

この狭い公園でドッジボールの練習をした。
私はドッジボールがめちゃくちゃ得意で、ここで上級生に勝負を挑まれて勝利した(笑)




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家と公園をつなぐ通り道。そこの垣根の前で、成人式の写真を撮った。写真館なんか行かなかったから全部スナップ写真。当日は天気は良かったんだけど風がすごく強くて寒かった。だから写真みんな目細めて寒さに耐えてる感じになってる(笑)あの垣根は今も変わらずにそこにある。




少しずつ何もかも恐くなった
「帰りたい」「帰れない」君もそうだろ?
もう 行かなくちゃ
あの日の空が泣いている

「こんなはずじゃなかった」なんて
今だって言わないけど……



実家を出た当時は、たまに里帰りして立ち並ぶ建物を見たら安心してほっとしたけど、今は今のこの町がほっとする。あんなに細かい所まで知り尽くしていた道も、風景が少し変わって全くわからなくなってしまった。『里帰り』なんて言うほど離れてないし、けっこうちょいちょい親には会ってるけど、ほんとに久しぶりに歩いた『お客様用』の駐車場から家までの道のりの間が妙に懐かしく思い出されてしまった。もうすぐ死んじゃうのかな(笑)

あのちっちゃい公園と垣根の通り道や集会所や、実家のベランダから眺める景色は何故かよく見る夢に出てくる。それで夢の中で私は当然のようにそこで暮らしている。あと何年かすれば親もいなくなって、暮らした年月も逆転して、今住んでるこの場所が私の古里になるのだろうか?

写真を撮りながらたどり着いた実家で食べた、親が作ったなんてことない焼き肉がとってもおいしかった。


やっぱりもうすぐ死んじゃうのかな?笑笑

打ち上げ花火、下から見るけど横から見ない

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『打ち上げ花火 下から見るか 横から見るか』を読みました。1日で読み終わりました。

これ、元々テレビドラマが最初だったんですか?岩井俊二監督の作品なんですね。私全然知りませんでした。その後アニメ映画になって、そしてリメイクされたとか。

だいぶ話題になりましたね。今をときめく若手俳優広瀬すずさんと菅田将暉さんが声を務めたりして前評判は高かったですよね。我が家では映画の主題歌を米津さんが担当する、しかも二人で歌うとあってとっても盛り上がりました。

以下、けっこうな辛口となりますので、映画を見て感動した方、声を担当した俳優さんのファンの方、監督のファンの方は不愉快になるといけませんのでそっとケータイを閉じてください。個人の感想です。


私映画は見てないんですけど、うちののび太が前評判と主題歌目的で見に行ったんですね。で、帰ってきて一言「クソだわ。」「主題歌以外、内容も声優もサイアクだった」とプリプリ怒ってました。ネットでの評判もあまりよくなかったみたいですね。

で、逆に気になりましてのび太が何故か買ってきた本を読んでみました。

『打ち上げ花火 下から見るか 横から見るか』このタイトルを見た時どんな話なんだろうってちょっと期待したんですよ。しちゃいますよね。タイトルだけだと話の内容さっぱりわからないですもん。それでも、やたらと映画の宣伝をしてた時期に最初のテレビドラマの紹介をしてまして、私またなんとなーくてきとーに見てたんです。しっかりじゃなくて。で、なんとなく『謎の美少女がいたいけな小学生を翻弄してたぶらかす』お話だって理解しちゃったんですよ(笑)でも実際本を読んでみたらそうではないことはわかりました。

今回の映画ではだいぶ設定を変えてるみたいですね。主人公は同じクラスの中学生の男女。まぁ平たく言えば、彼女が母親の再婚を期に引っ越してしまうのを阻止するために、彼女が拾った『自分がやり直したいと思った過去に戻ることができる』という不思議な石を使って男の子が奔走するという内容。


正直な感想を述べますと、『頭の中で考えておもしろい!って思ったものを文章にしたら思ったようにいかなかった』という感じがしました。お笑いで言うところの『出落ち』みたいな。タイトルからの期待値に答えられていないという感じでしょうか?

なんとなくむかーし原田知世さん主演で映画化された『時をかける少女』を思い出してしまいました。
いやー、私当時知世ちゃんが大好きでして、ワクワクしながら映画館に行きましたよ。ほんとに知世ちゃんはかわいかった。今も変わらずかわいいよなぁ。

あのお話は原作も読んだのですが、原作はまぁそれなりにおもしろかったです。ところが……映画の方はと言えばうーーーん、なんとも……

打ち上げ花火もそんな感じ。設定が突拍子もなさすぎて、都合よく都合のいい石を拾って都合のいい場面に戻ったけどあれ?なんか変だぞーみたいな。それで収拾つかなくなって何も回収しないまんま無理矢理終わらせましたという印象でした。

本文の『もしも!○○だったらーー!』っていうのが時をかける少女の『土曜日の!実験室ーー!』みたいなね(笑)でも、時を…の方はちゃんと謎が解けてすっきりするしある程度の意外性も感動もあるのでいろんな意味でおもしろかったです。

うわぁ……なんかプロの作品に対してすげー偉そうだな。ごめんなさい。まぁ、私の素直な感想なので申し訳ないです。

でね、読んでいてずーーーっと文章の表現とか書き方に違和感があって、モヤモヤしながら読んでたんですけど、あの本は原作ではなく映画の監督さんが書いた本でした。なるほど。
のび太が映画館から帰ってきて言った台詞がよくわかる本でした。ほんと失礼だな(笑)
そのあと続けて読んだ宮部みゆきさんの小説が、ほんとにおもしろくて安心できてさすがだなぁって
思っちゃいました。

失礼ついでに……
あのー、アニメ映画の吹き替えって話題作りかなんだか知らないけど芸能人を使うでしょ。あれ、ほんとにやめてほしい。どんなにドラマで演技が上手って言われてる俳優さんでも、やっぱり声だけで演技する声優の仕事って全く別物だと思うんですよね。
多分発声の仕方が全然違うんだと思う。今時の滑舌悪いしゃべり方のまんまアテレコしちゃうとなんかこもってて聞き取りづらくて気持ちが悪いんですよ。

ただそんな中でも上手だなーって思う方もいて、例えばトイ・ストーリーのウッディでお馴染みの唐沢寿明さんとか、黒木瞳さんとか、あと星野源さんとか意表を付いてロバートの秋山さんも違和感なくて上手でした。他にも上手な方はいらっしゃいますが、共通するのは声が澄んでいて滑舌がいいってことでしょうか。秋山さんはちょっとビミョーですけど。

声優って商売は人気があるけど、表に出られるのはほんの一握りでほんとに厳しい世界なのに、話題の映画はなんの知識も技もない人気芸能人に持ってかれちゃうんだから大変だよなぁなんていつも思います。

はぁ。今回はちょっと毒舌が過ぎたかしら。
次はこれまた話題になった映画、『君のすい臓を食べたい』でしたっけ?を読んでみようと思ってます。

青春りっしんべん

今朝は一本目、某私立高校の送迎をやって参りました。ここの高校は偏差値高めで、車内でも参考書を広げてる子がいたりしていつもわりと静かな感じなんです。

で、今朝は私のすぐ横に仲良さげな男女が立ってました。初めは友達同士なのかなーって思ったんですけど、女の子のはにかみながら話す様子や男の子のちょっとだけかっこつけてるリアクションなんかが見られて、『ははーん、さてはこの二人カップルだな?ヤングカップルなんだな?』とかワイドショー好きなおばちゃんみたいに反応してしまって、なんか妙にこの二人が気になってしまいました。

で、ミラーを見る振りをしながらちょっと二人の顔をチラ見してみたら二人ともなかなかかわいいんですよ。会話の内容こそ普通の学校の出来事なんですけど、男の子がだんだん壁に手をついて腰に手を充てるちょっとかっこつけポーズになってきて、女の子はニッコニコしながら嬉しそうにしゃべってるの。こんちくしょう。青春じゃねーか!ってかマジ運転に集中してっ💦💦

それで私自分の高校時代を思い出しました。


小学生では肥満児。中学では男の子にガチで間違えられていた私は、家族ゲームの長渕の髪型で洒落っ気ナシの田舎の高校生に成長しておりました。当然モテる訳もなく、部活とバイトに明け暮れる毎日。

そんな私でもやっぱり、彼氏と二人で仲良く話しながら帰っていくカップルがちょっと羨ましくてそんなシチュエーションに憧れたりしてました。

そしてとうとう、私にもチャンスがやってきました!当時聴いていた歌と言えば長渕剛かヘヴィメタバンドの、見た目だけはヘヴィで性格は地味な私は同じクラスだった決してイケメンではないけど真面目でこれまた地味な男子に恋をしまして、なんと授業中に後ろの席にいたその男子に手紙で告るという大胆な行動を起こしてしまいました。手紙を渡してドキドキしながらしばらく待つと、『いいよ』って返事がきたんです。やったーーO(≧∇≦)O

これで私も憧れの『仲良く下校』ができる!ってニヤニヤが止まらなくてほんとに幸せでした。
ところが…その夢、結局叶わなかったんです。

その後電話で話したりはしたんですけど、相手は終始「こういうのニガテ」を繰り返し、学校で会話をすることもなく少ししてからまた手紙で『ごめん。あの話はなかったことにしてくれ』と言われ振られてしまいました。

あとで男友達に聞いたところによりますと…。告白した少し前、私はそのヘヴィな見た目からお声がかかりまして、部活の先輩の組んでいた人気バンドに文化祭のステージでゲストとして出演し、ちょっとだけ顔が売れておりました。でもでも、それだってほんとはものすごく勇気を出して頑張ったし、本来はそんなに目立つキャラじゃないんですよ。でもその相手は、一旦はOKしたものの、そういうハデな女の子とお付き合いする自信がないと言っていたそうです。

こうして私の高校時代最初で最後の夢を叶えるチャンスは儚く散ったのでした。人の夢とはかくも儚いものなのか。昔の人ってほんとに風流だなぁ。


そんなことを思い出しながら青春ていいなぁなんて思っちゃいました。いやほんと、ちゃんと集中して運転して!!




おいでよ僕のうちに おいでよ僕のうちに

いとこの結婚式でうちの人いないんだ
遠慮はしなくていいぜ 夜まで帰らないぜ
(これが青春 )
コーヒー淹れるからさ テレビでも見ててよ
そこに座るといいよ 大きなソファの方

ドリップ式だからちょっと待っててね
このテレビ面白いね ねぇ ねぇ

今だ!

ソファに押し倒して唇奪っちゃえ
最初は嫌がるけど照れてるだけだから
パタパタ暴れるのは喜んでる証拠さ
突然泣き出したら ひたすら謝れ!


これが青春りっしんべん!

火事と喧嘩は?

『火事と喧嘩は江戸の華』なんてことを申しますけど、あれほんとなんですよ。

私ね、もう20年近く前に今のこの地に越して来たんですけど、ここに来て驚いた事がいくつかありまして、まずパトカーが多い(笑)サイレン鳴らしてるやつも(笑)(笑)それから救急車も多い。私が以前住んでいた所も近くにおっきな病院があったのでしょっちゅう救急車の音は聞こえてたんですけど、それにも増して多いんですよ。しかも消防車とセットで出動するからいつもどっかしらで聞こえてる感じでした。

あとヘリコプター!パトカーのサイレンと共にヘリコプターがバラバラと上空を飛んでる。いや、私の住んでた所もでっかい自衛隊基地が近かったんで自衛隊のヘリがしょっちゅう飛んでたんですけどここのは赤いヘリで、なんかしゃべりなから飛んでるの(笑)あれ?前にいた所も大概だな。

更に少し離れてるけど(うちの最寄りは私鉄)JRの駅周辺は当時とても治安が悪くて、黒塗りのピカピカの車が狭い道にどーんて停まってたり、発泡酒事件(オブラート)なんかでたまに駅前がニュースで映ってたり、まぁなんとも、さすが都内でも危険な街上位に入るお土地柄です。


そんな感じで『東京って恐いとこだなー』なんて思ってましたが、私が一番驚いたのはやっぱりこちらの方達って、『火事』とか『事故』とかが好きなんですね。どちらも当事者からすればとんでもない災難なわけですからこういう言い方をするとちょっと語弊があるかもしれませんが、例えばパトカーや救急車がすぐ近くでサイレンを止めたりすると、もう何人か外に出てきてるんです。いわゆる野次馬です。なのでスネ夫のび太にはちっちゃい頃「知らない人に連れて行かれそうになったらおっきい声で『火事だーー!』って叫びなさい。そしたらすぐいっぱい人が出てくるから」って教えてました(笑)

それでまた確かにここら辺火事とか事故とか多いんですよ。私が来てからもう数件、おっきい火事が近所で起きてます。するとね、夜中でもすごいんですよ。野次馬が。まぁかく言う私もその中の一人ですが。で、我が家のみんなもそういった事態への反応の早いこと。それで意外と一番早いのがフネさんだっりする(笑)


つい先日の事です。夕食を食べ終わってまったりしていると突然ボカンッッッと物凄い音。何かが爆発したみたいなでっかい音がすぐそばでしたんです。
みーーーんなビックリしてすぐ外を覗くと我が家のすぐ前の電柱に車が刺さってました。事故です。

もうビックリしてすぐ外に出ました。
助手席に一人男の方が乗ってらっしゃいましてぐったりしてましたが、意識もあるし、会話もできるし、動けるようです。でもフロントガラスに内側からぶつかった形跡があって、かなりなヒビが入っていたのですぐ救急車を呼びました。エアバックが両方とも出てまして、あの爆発音はこの音だったんですね。

運転してらしたのは助手席の方と同じくらいの20代後半くらいの男の方でした。ケガはなさそうですが、かなり動揺してる様子です。当たり前です。見ると車のボンネットに初心者マークが…。

この時点で、我が家の家族合わせて10人ちょっと集まってました。みんなね、ほんと火事とか事故とかそういうの好きなんですよ。不謹慎ですけどね。

で、やっぱりこの時も一番テンション上がってるのがフネさんなんです。
このフネさん、あっけらかんとしておもしろい人なんですけど、何て言うか……天然というか、なんにも考えてないというか、思ったことをすぐそのまんま口に出しちゃう人なんです。悪気なく。素直なんですね。

昔、我が家にスネ夫がやって来た時、フネさんほんとに良くしてくれて、抱っこして寝かしつけてくれたりするんですけど、あやしながら耳に入ってきた言葉をそのまんまあやし言葉に使っちゃうの。例えば殺人事件のニュースが流れてたりすると、アナウンサーの言葉を入ってきたまんま言っちゃうんですよ。ポンポンとスネ夫の身体を叩きながら、

「さーつーじんっ、死んじゃったっ」

とか言うんです。これマジです(笑)

「懲役○年だってー」

とか言っちゃうんですよ。
まぁそれはそれでおもしろかったんですけどね(ダメか💦)事故の時もフネさん、なんかニコニコしながら

「あらー、つぶれちゃってるわね。」
「よそ見してたんじゃないのかしらね。」
「初心者らしいわよ。」

って私に言って来るんですよ。運転手さんすぐそばにいるのに。特に初心者のくだりはもう何回も言ってくるもんだから

「あー、そうですねー。まぁまぁ、そうなんだけどー、あのー、運転手さんそこにいるんで……運転手さんショック受けてるから…」
「うん、もうそろそろそこら辺でやめときましょうか」

って言って逃げちゃった。
そしたら近所の知らない人としゃべってました(笑)
私は救急車を呼んだ関係で到着して出る前までその場にいて引っ込みましたけど、結局みんな車が運ばれるまでいたみたいです。さすがです。

これってもう下町と呼ばれるここら辺の立派な文化だと思うんですよ。ただ野次馬根性なだけじゃなくて、そこにお節介ってのが入ってる気がするんですよね。特になにするわけじゃないんだけど、なにかあったらすぐに野次馬の中の誰かがお手伝いしちゃったりするんですよ。

お節介って言葉だけ聞くと、余計なお世話だったり
迷惑行為に感じるけど、江戸の文化の中の野次馬やお節介ってなんか粋に感じちゃうので嫌いじゃないです。江戸落語の世界でもありますしね。
私が越して来た頃に感じた『あー、これが下町人情か』っていう、ちょっとめんどくさいけどあったかい感じ。今あの頃よりも薄れている気もするけれど残っていくといいなぁなんて思ったりします。

まぁ、フネさんのはただの好奇心なんですけどね(笑)全く悪気がないから困っちゃうんですけどかわいいんですよ。




たまや!かぎや!
火事とケンカは江戸の華
どいた どいた どいた どいたぃ!

けんかだ けんかだ けんかだぃ
火事だ 火事だ 火事だぃ
ごめんよ ごめんよ ごめんよ
てぇへんだ てぇへんだ てぇへんだぃ

~♪お江戸八百八町に火が昇る♪~

意思の疎通って難しいというお話

私は和太鼓のチームに所属しておりますが、このチームはもうかなりな大人たち(笑)で構成されている割にはなかなか体育会系のチームです。
今でこそそれほど上下関係も厳しくはないですが、私が入った頃は部長や諸先輩方におそれ多くて迂闊に声なんかかけられませんでした。気軽に和太鼓が叩けるサークル的に考えて入った人は大体すぐに辞めていきましたね。

幸い、私は小学校からずーーーっと運動部に所属して自身もかなりな体育会系だったのでそれに対して疑問も持たずに過ごして参りましたが、それでも新人の頃は直属の上司である先輩に事ある毎にお叱りをうけてました。

はい。私、前から言ってる通りまず理解力に乏しく、言われてることをすぐに行動に移せません。加えて一般の人が言うところの常識ってやつすら理解できていなかったようです。確かにそれで前の職場ではお局ばばあ……いや、おばさんにかなりネチネチやられていました。

でもね、普段は何も考えてませんけど一応は体育会系ですから先輩に失礼があってはいけないってよく考えて行動はしてるんですよ。ただそのよく考えた末の行動がどうやら一般的ではないようなのです。よく考え過ぎて失敗するタイプです。あえて選択肢を間違えるみたいな(笑)

まぁ始めはそうだったんですけどさすがにね、だんだんチーム内の暗黙のルールみたいのや先輩によっての気の使い方の違いなんかもわかってきまして、更に後輩も増えていくに従ってあまり失敗も目立たなくなってきました。

今私はちょうど会社で言うところの中間管理職でして、偉そうに後輩に叩き方を指導したり本番での演目のアレンジなんかもすこーしずつさせてもらえるようになりました。

でもね。未だに怒られることあるんですよ。
理解力がない上に伝える力も弱いみたいで、説明不足で違う風に取られて叱られるって感じ。

つい最近もありました。
我がチーム唯一のオリジナル曲にひとつパートを増やそうということになりまして、音符が全くわからない先輩に代わって、先輩のイメージするメロディを音源化するという重要な役割です。これからずっと先まで残っていく大事な役割なので不安もありましたがやりがいもあるし嬉しく思いました。

ところが、ここでもまたお互いの行き違いみたいなのがありまして、詳しいことは省きますがなかなか先に進まない状況に陥ってしまいました。私には私の言い分が、先輩には先輩の言い分が、それぞれの言い分があるのですが、月に2、3回の練習日の後のファミレスでなんてそんなに密度の濃い話し合いなんてできませんよ。

結果、また先輩方に怒られることに。いや、先輩方は怒ってるつもりはないのでしょう。この困った状況の原因はやっぱり話し合い不足なんです。それによる意思の不疎通なんです。

あのですね、私人と話すとき気を付けていることがあるんです。それは『人の話を最後まで聞く』ということです。いや、議論が熱くなってくるとつい途中で口を挟んでしまうこともいっぱいありますけど、説明を聞くときね、話の途中で疑問が涌いても話を遮らないように気を付けてます。どうしてもわからないままだと不都合がある時は「すみません、○○はどういう意味ですか?」って質問して、それに対して意見は言わず話を続けてもらいます。で、終わったら内容を確認して自分の意見を言うように心がけています。

でもね……人の話、最後までちゃんと聞かない人って多くないですか?まだ導入の部分なのに少し段落が終わるとすぐ「でもさー」って口挟んできて結局最後まで言わせてもらえなくて、で、言いたいことが伝わらずに勝手に解釈されて誤解されるの。

自分の意見を否定されながら、頭の中で「違うよ。だからそうじゃないってこれから説明しようとしてたじゃん。それは知ってるよ。私が聞きたいのはそこじゃないんだよ。」って。それでもそのあと私のターンがやって来ればまだいいですけど、話変わってるときが多々ありますからね。それでその人の中で私の評価が決まっちゃうんですよ。まぁ私もめんどくさくなって『ま、いっか』って思っちゃうからいけないんですけどね。

確かに、ブログを読んでもお分かりの通り私少しだけ、少しだけね(笑)回りくどいところがあって、本題までの道のりに時間がかかるのでもっと端的に話さなくてはいけないなって思うときもありますけど、例えば普通の日常会話でも、

私「この間さ、仕事休みだったから○○に行ったのね。」⬅もうこの時点で!
相手「あー、私も行ったことある!あそこってさー」⬅自分の体験を話始める!

ってことがほんとにたくさんあって、で、なかなか先に進まなくてもういいやってなっちゃうの。ねえ、人の話は最後まで聞きましょ。

今回の事もね、私は先輩の説明は最後まで聞いたし、言われたことをやって直接報告をしてから意見や指示をもらいたかったのに、直接意見をする機会を与えられないまんま結局置き去り状態になってしまいました。意味わからないですよね(笑)

まぁ今回はお互い話し合い不足で意思の疎通ができてなかったので、これからちゃんと細かく報告をしようって思ったのですが、どうもモヤモヤの残る状態に陥ってます。

このチームって、よくもまぁこんだけってくらいほんとに個性的な人物の集まりですし、まとめる部長はほんとに大変だと思います。自覚はあります(笑)それでもみんな『いいものを創り上げたい』という最終的な目標は同じなので、ぶつかり合いながらもそれに向かっていきたい。なんたって多少揉めてもわがまま言っても見捨てないでくれるという、女の世界では珍しい人達の集まりですから。大事にしたいな。


~まとめ~
人の話は最後までよく聞いてから意見を言いましょう。大事なことは適当に流してはいけません。わかったつもりで突っ走るのもいけません。

♪わかっちゃい~るけどやーめられないっ